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「…ぅ…」
目を覚ますと、知らない天井だった。
いやマジで。
真っ白な清潔感のある天井だった。
カーテンの仕切りで周りは見えないが、学校でいう保健室のような所だろう。
人の気配、はあった。
しかも何か、どっかで会ったような…？
「あ、起きたん？」
カーテンを開けて出てきたのは、大柄で顔に神と書いた顔布？をつけた人。
「…ぁ、はい…」
と、ここで気付く。
この人は、怖くない。
その事とその身長に驚いていると、顔布をつけた人が近くにあった椅子に座って、覗き込んでくる｡
「気持ち悪いとかない？」
「無い､です｡」
「そっか､良かった｡脈とか測るけどいい？」
そう言われ､素直に腕を出す｡
顔布を付けた人は慣れた手つきで脈を測ったり､他にも医者に行った時にされるようなことをして､バインダーに挟まれている紙に書き込んでいった｡
「大丈夫そうやね､良かった｡何があったか覚えとる？」
「…たお､れ､ました…」
「うん､君のせいやないからね｡だからそんな青い顔せんでええよ？」
顔布を付けた人は慌てたように左手を優しく握り､頭を撫でてくれた｡
それが､懐かしくて泣きたくなった｡
「あ､の､」
「ん?どうしたん?」
「…あ､ぁりがとう､ござい、ます…」
すると､撫でていた手が止まったが､今度はわしゃわしゃといった感じで撫でられた｡
何か､動物になった気分だ｡
「あ､そうだった｡初めまして､俺はしんぺい神｡ここの軍医をしてるよ､よろしくね｡」
「…えっと､御剣藜､です｡」
「藜ちゃんね｡…いきなりで悪いんだけど､体調が大丈夫そうだったら来て欲しいんだ｡」
申し訳無さそうに頬をかきながら､しんぺい神さんは言う｡
頭痛もないし吐き気もない｡
大丈夫だろう､蒼哉居ないけど｡
「…大丈夫､です｡」
「良かった､じゃあゆっくり行こっか｡」
左手を握られたまま､ゆっくりとベッドから降り､そのまま其処を出る｡
なんか､安心する人だ…！
「…」
「…蒼哉君､コップ｡コップ割れます」
「ﾊｯ…」
藜が倒れて数時間｡
外は暗くなり始め､まだ目覚めないのか､と思いながら待っていた｡
その度に苛々して､物に当たってしまいそうになっている｡
現に､コップからミシミシ言ってた｡
「大丈夫､落ち着いて下さい｡」
「…何で先生そんな落ち着いてられんの…」
「しんぺい神さんは､ある意味信頼できますからね｡」
「(その"ある意味"が怖いんだけど…)」
ソワソワして数時間｡
通信が入るまで､あと少し｡
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
