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俺は小さな庭園を見ていた。
秋頃特有の花が咲いていて、そこだけ鮮やかに感じられた。
「すごいなぁ…きっと、お世話してる人は優しい人なんだろうなあ。」
花壇の横に植えられている金木犀のいい匂いがする。
その花壇には、秋の花が咲いていた。
ふと、目についた桃色の花。
ぱっと見、俺の好きな彼岸花かと思ったが、全体的に少し違っていた。
「…なんだろ、これ。」
「ダイヤモンドリリー。ヒガンバナ科だから、似てるって思うんはしゃーないな。」
「へぇー………ん？！」
勢いよく後ろを向くと、見慣れたクリーパーカー、そこから覗く艶のある茶色の髪、隠れて見えない整っているであろう顔、そして楽しげに歪んだ口。
「ンフフ、大きくなったなあ。」
「…ーーーッッ？！！？！」
「え？」
声にならない悲鳴をあげ、俺はズザザッと効果音が付くであろう速さで、その人物から数メートル程離れた。
彼は、この国の幹部であり、味方最大の脅威と呼ばれている、
「…ぞむ、様…」
「なんや、他人行儀やな。忘れてしもたん？俺んこと。」
ま た か ！！！！
え、俺の記憶力ガバガバ過ぎ？
いやでも、俺はこの人を知らない。
ラジオや、テレビの中でしか見たことも聞いたこともない。
「…お、おれ、しり、ません…よ、？」
「…は？」
「だ、だって、おれ、あなたさま、とは、しょたい、めん、だし、」
「…まさか、」
「藜ァッ！！」
ゾム様が険しい表情をした瞬間、扉が乱暴に開かれ、そこから蒼哉が勢いよく出てくる。
その後ろにはショッピさんと先生もいた。
ゾム様は、いつの間にか、いなくなっていた。
「どうした？なんかあったのか？」
「…ぁ、えと、ゾム、様が、いて…」
「…遅かったか…」
ショッピさんの呟きに、首を傾げていると、放送のようなものが流れ始める。
よく街中でも聞く、天の声、と呼ばれる声だった。
『えー緊急連絡、エミさん、ショッピくん、そしてエミさんの教え子2人は、今すぐ総統室に来てくださーい。ちなみにグルッペンからの命令ですー。』
どくり、と心臓が嫌に打つ。
それが何故なのか分からなくて、疑問を浮かべていると蒼哉の声が聞こえてくる。
「…どういう事ですかねぇ、御二方。」
あれは、まずい。
かなり頭にきている時の声だ。
でも、蒼哉なら、喜んで行くはずじゃ？
そんな考えを読んだのか、蒼哉はこちらに顔を向けずに言った。
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
