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「だから、蒼哉も、一緒にがんばろ？」
「…は、」
「今までみたいに、一緒にやってこ。大丈夫、2人ならできる。でしょ？」
ふわりと、藜は微笑む。
俺や俺の家族がいた時にしか見せる事はない、慈しむような、嬉しそうな微笑み。
荒んでいた頃の俺は、此奴のこれにいつも助けられていた。
「…信頼するのはお前とエミさん先生だけだ。それは変わんねぇぞ。」
「別に、いいよ。信頼まで要らないから、信用まででもいい。」
コロコロと笑う。
変に警戒していた俺が馬鹿らしく思えた。
体に入っていた力が抜け、両頬を包まれたまま力なく、笑った。
「…言質とった。がんばろうな。」
「…うん！」
時々、此奴は幼くなる。
表情も仕草も、何もかもが幼子のそれ同然になるのだ。
きっと、理由を知っているのは俺だけだ。
それが、此奴を護らなければいけない理由にもなっている。
「…俺、ちょっと寝るから。お前はどうする？」
「庭見たい。」
「そ、気を付けろよ。」
「ん、行ってくる。」
先程入ってきた扉から、藜が出ていくのをぼんやりと眺める。
ふと、藜が立ち止まりこちらを振り向く。
なんだと思い見ていると、無邪気な笑顔で、藜は言った。
「ーいってきます。」
「ー…家じゃあねっての。」
俺の苦笑いを見て、彼奴は満足そうにして外に出た。
俺は少し間を空けて、ゆっくりとソファに沈み込んだ。
「…なんだかなぁ…」
俺は彼奴に恋愛感情なんて持っていない。
だが、時折あるコレはなんなのだろう。
エミさん先生に聞けばわかるだろうか。
「…へん、だよなあ…おれ…」
だんだん、瞼が重くなっていく。
暖かい日差しがあるからか、どんどん眠くなっていく。
すこし、少しだけ、
「やすんで、いいですか…」
「ええよ。おやすみ。」
どこかで聞いた声を最後に、俺の意識は心地よい暗闇へ落ちていった。
ーーーーーー
さて、声の正体は…？
ヒント:ーーーてぇや
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
