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「ーで、あるので」
「…はぁ…」
誰にも聞こえないぐらいの大きさで溜息をつく。この教師の授業は、学校1つまらない。
だが、あと少しで終わる。
相棒はどこかでサボっているのだろう、前の授業から姿が見えない。
あとでボコったる。
「では、これで終わりとする。」
チャイムと同時に教師が出て行く。
生徒たちは帰り支度の為、荷物をまとめ始め、一気に教室内は騒がしくなる。
顔が歪むのを感じながら、自分も持ち帰る教材をバックに入れ始めた。
「藜ー！帰ろーぜー」
教室の出口に、何かがつめられたスポーツバッグを背負い帰る準備万端の相棒、蒼哉がいた。
教材が入ったバッグを肩に掛け、俺はそちらに歩き出す。
背中に感じる視線が嫌で、顔がもっと歪んだ。
出てすぐ、勢いよく扉を閉めた。
「図書館行くだろ？」
「行く。けどその前にワンパン、させろ」
「え、ごめ、ぐえっ」
知っているくせにいなくなったこいつの鳩尾に軽く一発殴る。
やはり、こいつの側が一番安心する。
校舎を出ると、吹く風が冷たく感じる。
「…もう10月になる、のか」
「そうだなぁ。本当なら受験生だぜ俺ら。」
「まぁ、うん」
"本当なら"。
俺と蒼哉は、ある理由で留年している。
話すと長くなるので簡潔にまとめれば、まあ、巻き込まれた。
何に、と聞かれれば、喧嘩のようなものに。
蒼哉は怪我をして、俺はまあ、いいや。
そんなこんなで、2回目の2年生だ。
周りの目が気にならないのか？
気になるに決まってんだろ俺人好きじゃないんだよ。
でも蒼哉とあの人、先生は好き。
高校の教員じゃなくて、大学の教授してる人なんだけどな。その場に居合わせて、助けてくれたのがその人。
退院しても学校行けなかったから、家庭教師みたいな感じで家に来て教えてくれた。
最初は怖かったけど優しいし、話してくれる雑学？が面白くて。
いつの間にか、先生は大丈夫になった。
「おや、藜さんと蒼哉くんではないですか。」
噂をすればなんとやら。
ご本人の登場だ。
ーーーーーーー
お星様に色がつきました有難う御座います。
更新が遅いと思うかもしれませんが、
気長にまっていただけると嬉しいです。
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
