【wrwrd】孤児たちの家

3年目 ゾム ページ31

いつものあの小屋から、道具や材料を拝借し、机を50ほど作る。

トントンは手先が器用なのか上手い。

「グルッペン何を作っているんです？」

グルッペンは飽きっぽくて、すぐに別のものを作っている。

gr「わからん」

グルッペンも何を作ってるのかわからないものを作るらしい。

オスマンはほかの子に比べて体力や力がなく。その分器用なので組み立てをしてもらう。

積み木をするように楽しそうにしてくれるので、とても助かっている。

新人のゾムはと言うと、すばしっこくて力はトントンほどはないが材料運びの速さが早い。

「さぁ皆さん！ご飯の時間ですよ」

私が作っていたのはお米を丸や三角に固めたもの。

良いお米が入ったので沢山作った。

zm「やった飯や！！」

1番嬉しそうにするのゾムだった。

ギザギザの歯を目いっぱいにみせて近寄ってくる。

「頂きますしましょうね。」

そうやって手を伸ばすゾムに手を合わせて見せればゾムは素直に手を合わせた。

zm「頂きます！」

大きな声でそういうと、お米に食らいついた。

食べるスピードも早くあの子たちが来る前に食べ終わるんじゃないかと言うくらい食べる。

tn「ゾムめっちゃ食うやん！！」

gr「そんなに上手いのか？」

os「俺も欲しいめぅ」

「みんなの分ありますよ。ゾムに食べられないうちにおたべなさい。」

zm「Aそれなんかひどない？」

「もちろん沢山食べていいですよ」

zm「分かった！」

その時クラリとめまいがしたのは内緒だった。

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