2年目 オスマン ページ20
os視点
暖かい春の気候、それなのに、僕にかけられる言葉はいつも冬だった。
「オスマン、今日はピアノと、外国語の習い事でしよ。なんでまだ行ってないの。」
os「母さん、ぼく、その…習い事やめたい、めぅー」
「はぁ?何言ってるの?ダメに決まってるでしょ。」
os「で、でも、ぼく……」
「うるさい!そんなこと言ってる暇あるならさっさと行ってこい。」
os「めぅ……」
「気持ち悪い語尾もやめて、恥ずかしいから。」
「……」
学校に行っても、春の言葉は僕には聞こえなかった。
行きたくない、もう、習字にも、ピアノにも、ヴァイオリンにも、外国語にも、サッカーにも、バスケにも、歌にも、絵画にも、
学校にも、行きたくない。
ぼくは学校への道をそれて、隣の隣の小さな村の近くまで来た。
木槌を叩く音にさそわれて、ついたのは小さな村の、小さな教会。
その庭にいた小さな豚に目をひかれた。動物には触っちゃいけない、そう言われてたけど、ぼくは興味を抑えれなくて手を伸ばした。
tn「お前何やっとんのや!」
大きく冷たい言葉がぼくを襲った。
大きな子供がぼくの前に立っていた。
怒ってる人は怖い、言い訳も震える。
「どうしました?トントン」
声が聞こえた、暖かい春の声。
優しい声。
修道女の服を着た女性は、子供が見てもそう思うほど美しかった。
遠い街から来た僕の頭を撫でて、僕の名前を優しく読んでくれた。
学校は嫌といったぼくをしからず、教会に迎え入れてくれた。
初めて人と手を繋いだ。
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卍エシラ(プロフ) - リルトさん» あの方と言ったらこの番号。 (2020年4月22日 8時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
リルト(プロフ) - 被検体の番号(名前)に悪意を感じた今日この頃 (2020年4月22日 8時) (レス) id: 7c1c59fee6 (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 夜さん» 次だれにしようか悩み中です。 (2020年4月1日 15時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 度々コメント失礼します!お話の続きはもう書かれないんですか?続きがどうなるのか気になります!書く予定でしたら、いくらでも待つので更新頑張ってください! (2020年4月1日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 夜さん» ご愛読ありがとうございます (2019年11月27日 20時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
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