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「失礼しますぅ。」
煙草臭い彼が会議室に入ってくると、シャオロンは顔を顰める。
「大先生遅いし絶対途中で一服してきたやろ。この忙しい時に何しとんねん。」
「まぁまぁ、ていうか大ちゃんロボロ寝かせた？」
ひとらんらんは、心配したように鬱の顔を覗き込む。すると鬱はドヤ顔をして彼を見た。
「うぇぇ、SUN値チェックやん。」
「げどちゃんまで酷い。」
「茶番はそのくらいにして会議を始めんで。」
トントンが仕切り直す様に真剣な声で言うと、場は緩んだ空気から一気に静かになった。
「では、ゾム失踪事件について調査結果を各チーム報告してくれ。」
わざとらしくごほんと咳をして、金髪を揺らしながらグルッペンは言った。
「コネシマ、ショッピ班進展なしや。
一応スパイを洗ってみたけどなんも手掛かりつかめへん。」
「シャオロン、チーノ班も右に同じく。一番怪しい任務先のＡ国にチーノが滞在してます。」
「鬱、ロボロ班はゾムと思わしき発信源の痕をＡ国Ｐ町で発見しましたー。」
「それ本当か？」
グルッペンが食い気味に聞いてくる。
「待ってやグルちゃん、この話には続きがあんねん。
発見場所とゾムの任務先からすると、ゾムは多分このＣ山を近道で突っ切ろうとしたんやわ。」
鬱が地図を取り出した。普段の彼からは考えられない程、酷く低い声であった。
「ほんでな、この山隣に貧しい村がいくつも連なってるねん。
だから金目当てでゾムが襲われた可能性がある。」
「そんな雑魚にゾムがやられる訳ないやん。」
シャオロンが焦ったように言い返す。
「僕も最初はそう思ってんけど、そもそもＣ山を通るルートではなかったのに
急にゾムが道を折り返していったんや。そこでＧＰＳは切れてる。
つまりそこで何らかの敵に遭遇したと考えられるねん。
ほんで急いでＣ山を通って近道で帰ろうとしたんやないかと思う。」
鬱は言葉を続ける。
「そこで山賊か何かに襲われたかもしくはそこで倒れたか…。
僕らも必死で探してるけど、生きてる確率はものすごい少ないと思う。」
一転、会議室の中は暗い雰囲気で包まれた。
静かな部屋の中で時計の音だけが響いていた。
コンコン。
静かな空気を破るようにノック音がした。
「入れ。」
「会議中に申し訳ありません。
近衛兵のルーカスといいます。
先程ゾム様とどなたかわからない方がいらっしゃったのですが…。」
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サイ - Momongaさん» 作者です。コメントありがとうございます。テスト期間中でしばらく更新できない形となってしまいますが、テスト後にまた更新再開させて頂きます。応援ありがとう！励みになります。 (2020年2月3日 19時) (
レス) id: cd912fe15c (このIDを非表示/違反報告)
Momonga(プロフ) - すごく好きです！ 応援させてもらいます！(゜∇^d)!! (2020年2月2日 5時) (レス) id: 681c4b768c (このIDを非表示/違反報告)
サイ - まっちゃんさん» さくしゃデス。コメントありがとうございます。応援を糧にして頑張らせていただきます。やったぜ！ (2020年1月22日 16時) (レス) id: cd912fe15c (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - 密かに応援させていただいております これからも頑張ってください応援しております (2020年1月22日 7時) (レス) id: 805dadf2e7 (このIDを非表示/違反報告)
サイ - 加藤さん» 作者です。あ、ありがとうございます！！更新遅くなるかもしれませんが頑張って書かせていただきます。あざす！ (2020年1月20日 23時) (レス) id: cd912fe15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイ | 作成日時：2019年11月30日 11時
