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歌の上手な王子さまは ページ36

凛月兄は歌がすごく上手です。

泣きそうなくらい上手です。

私なんか足元にも及ばなくて

月と鼈かな

なんて自分で考えてたりします。


あら、

今日はそんな彼にデートに誘われました。

誘われる…

デートではないよね?

だって

なんともないもんね?



そしてショッピングモールに来ています。

一緒にタピオカを飲んで

笑いあいます。

…デートじゃないよね

私は自分にそう言い聞かせて

一緒に映画を見ることに


私の見たい映画を選ばせてくれました。

本当にいい映画で

泣いていると

そっと私の

手を握ってくれました。

こういう優しいところ

本当にかっこいい。

…デートみたいなんて思ってないよ。


私が時計を見ていると

マリンカラーの可愛い時計がありました。

彼は悲しそうに笑って

rd「きっと似合うよ。」

と言って買ってくれました。

『ありがとう!』

私はそう言ってそれを抱きしめました。


帰り。

私たちは夕焼けのまぶしい道を歩く。

『楽しかったね!』

rd「また行ってくれる?」

私はそれに頷きます。

『もちろん!次は総統とか、シオンとか、ミレナとか…』

私は一緒に行きたい人の名前を挙げると

彼は苦い顔をしました。

私が首をかしげると

彼は私を見つめて恥ずかしそうにした。

rd「…ねぇ、結婚しない?」


頭が真っ白になった。

まさか


『私…?』


彼はそれを聞いて頷いた。


『わた…し…せっちゅ…』

私がそこまで言うと

彼は私を抱きしめた。


rd「ごめん…好きなのは知ってる。」


だけど


彼の顔は真剣で

私の顔が凛月兄のピンク色の瞳にうつる。


rd「ごめん。今君に見つめられたら泣きそうになる。」

と言われて私は目をそらした。



『…帰ろう?』

私の腕には夕焼けに照らされた

マリンカラーの時計が

チクタクと

ゆっくりゆっくり

時を刻んでいた。

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マリン - いや懐かし (10月23日 7時) (レス) id: 71002a94f0 (このIDを非表示/違反報告)
凛月 - 主さん元気してる? (2021年2月21日 1時) (レス) id: 5359340771 (このIDを非表示/違反報告)
凛月 - ここ久々に来た。 (2021年2月21日 1時) (レス) id: 5359340771 (このIDを非表示/違反報告)
める - マリンー!みにきたー!! (2020年5月8日 21時) (レス) id: c59c1e05b3 (このIDを非表示/違反報告)
- マリ姉がんばって (2020年5月8日 21時) (レス) id: 7cccfd6a08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海風マリン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月2日 5時

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