ハナズオウ sha ページ4
「え、、、?」
『ごめん。私だったんだ、観光しに来てたのは。』
そんなの、信じれる訳がない。
でも、どこか納得している自分がいる。
パズルのぴーすのように、きれいにはまっていく。
『ごめん。』
「謝るなら、最初からやるなや、、、!」
Aを信じていた。いや、信じていたかった。
いつも隣で笑う彼女が、本当は裏切っていたなんて考えたくなかったから。
「今までの日々は嘘やったんやな。」
一緒に居て楽しいと、思っていたのは自分だけだった。
『それは違う!楽しかった。』
「じゃあ何で?」
『逆らえなかった。
他の奴に皆が傷つけられる位なら、私ができるだけ傷つかないようにしたかった。』
大切な仲間に裏切られるのは傷つかないと思ったのか。
そんなことも相談してもらえない位俺等は頼りなかったか。
彼女への疑問と自分を責める思いで頭が一杯だった。
「Aも一緒に、皆でずっと笑っていたかった。」
『私はもう、皆に顔向けできないや。』
初めてだった。
一番大切な人に裏切られた。
一番大切な人を自分の手で切り殺した。
今までに無い絶望に苛まれた。
後悔が頭をうめつくした。
追いついた仲間の声さえ聞こえなかった。
それでも、裏切られたんだ、という事実は変わりようがなかった。
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ハナズオウ
裏切り
ラッキーカラー
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作者名:地面に落ちたアイス | 作成日時:2023年11月8日 22時