『赤髪のとも』好きなんです。

#10　喧嘩 ページ12

貴方side



『とものバカ』


「そこまで言わなくてもいいじゃん」



『もういい』



それだけを言って当てもなく家を出た



『…っ、最低。約束…したくせに……っ』



そんな言葉も涙と一緒に溢れて消えてしまった




.







『…迷惑かな』




こんなときに頼れる人は一人だけ。





『ごめん、キヨ』


「あぁ、どうしたんだよ」



何年も一緒に居るから、キヨとは。


こういうときは毎回頼りにしてる




『ともと喧嘩した』




そうやって言えば


「…なんで、お前らすげー仲良しじゃん」



不思議そうにこちらを見た。





『ともが悪いの。私との約束破ったから』



泣き出しそうなのを押さえて話出す



『最近ね、ずっと忙しかったの。


二人とも一緒に住んでるはずなのに顔も見なかったし喋ることも無くなった


でも今日二人で出掛けれると思って我慢してた


でも今日になって用事できたって…


酷くない…？』



キヨの方を見ると、ひとつため息をついて口を開けた



「お前はどうしたいの？」


『一日泊まらせてください』


「おっけー。で、今日は…

天月を呼んで慰めてもらうか、まふくんと一緒に病むか、レトさん達と一緒にゲームをするか。


どれがいい？」



『天月くんとまふくんと遊ぶ』


「おっけ。」



嗚呼、やっぱり大切なのは友達だね



_*続くよォ

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