11タッチ ページ11
彼と一緒に、冷たい階段を進む。
ｶﾂｰﾝ､ｶﾂｰﾝと、靴が鉄筋にあたり無機質な音がこだまする。
幾度となく足を前に出して地下を目指し、着いた先は資料屋と真向かいに聳え立つ書斎及びに書物庫。
『やっとついたぁ…』
gr「まぁお疲れ様ということで」
『で、何の用やって？』
gr「あぁ、少々耳を塞いで後ろを向いててくれないか、俺がどっちかに入るから、どっちでもいい、開けてくれ」
『う、うん…？』
gr「とりあえずどっちかのドアに入ればいいから」
『あぁ、おっけ、了解』
gr「いやぁ飲み込みが早くて助かりますねぇ」
『(΄◉◞౪◟◉｀)』
gr「wwwwwなんやその顔」
とりあえずいうこと聞いとくか、そういう訳で耳を塞いで後ろを向いた。
その瞬間だった。
ふわり、と何者かに抱きつかれる感覚が全身を伝ったのだ。なにか暖かいものが上から被せられ、きゅ、と優しく締め付けられたような…
その間約1秒、考察していた時。後ろから伸びてきている手に気づき、それと同時に抱きつかれていることにも気づいた。
！？
gr「俺待ってるから」
急に耳元で響くバリトンボイス。ゾクゾクした。
我々国の頂点を司る奴の声だ、ビビらない者はいないだろう。
なにを待ってる…！？
てか今グルさんに抱きしめられてんのか！？
まて、待つんだ
私が我々国の幹部についてから早何年も経っているのに、グルさんはいつも口だけで行動に移してきたことが無かったのである。
思わずとして動揺を隠せず、皆んなのように『やーめーろ！！』と押し除けるのに数秒かかった。
『ちょ、グルさん！！君が闇落ちしたらなんになる！！！』
gr「俺ずっといちゃいちゃしたかってん」
『ﾊﾖﾍﾔﾊｲﾚ』
はいはい、と言いながら渋々(？)ドアに足を進めたらしい。もういいかと思い後ろを振り返ると、そこはかとなく静かで冷ややかな扉がただそこにあるだけであった。
てかグルさんまで…
ドキドキした、と表すよりも、ヒヤヒヤした、の方が合ってるのかもしれないとそう思うくらい衝撃的だった。
『まじかぁ…』
なんだったんだ、一体。待ってる、とはなんだ。
不安と圧倒と驚愕と…いろんな感情が入り混じってうるさい心臓の鼓動を抑え、どちらに入るか悩む。
俺待ってるから_____
ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
思い浮かんだ妄想を首を横に振ることにより全力で掻き消す。なんなんだ、ほんとに(n回目)
さぁどっちにはいるか。
右か、
左か。
違いはないように思える。
訓練か何かか？
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いお。 - たまにネタぶちこんでくるのが面白すぎて腹筋崩壊しましたwwwwwどうしてくれるんすかwww(喜) (2022年1月9日 21時) (
レス) @page21 id: 714e3df1e7 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - ホモ神さん叩くときの音『ペシンッ』でクソ笑ったw (2021年6月20日 17時) (レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - 消すのもったいないと思うけどな…まあ俺が止めても意味ないけど…消えるまでは見させてもらいます！ (2020年7月31日 1時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
里雨(りう) - 読ませて頂きました、消してしまうのはもったいない気がしますが仕方ないですよね… 残念です。 完結楽しみに待ってます、と言いたいところなのですが、すでに完結状態になっているのは何故ですか？話的にまだだと思うのですが… (2020年5月14日 22時) (レス) id: eed263cb5f (このIDを非表示/違反報告)
kuraun(プロフ) - 報告ありがとうございました。この作品を消してしまわれるのは非常に残念ですが完結楽しみにししております！ (2020年3月24日 19時) (レス) id: ac4c705bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中くん | 作成日時：2019年11月21日 20時
