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自室に戻ると、一通の手紙が置かれていた。
内容は1つのサイトのアドレス。

これは、行くしかないよね。

パソコンを立ち上げ、そのサイトに飛ぶ。

…パスワード、かかってるんだけど。
3回失敗でアクセス禁止か。

じゃあまず、適当に1回。
私の名前でも打ってみよう。

でもそんな私の名前をパスワードにするなんて馬鹿な真似する人いないよね、普通。


…うん、解錠成功。
少しのノイズの後、人の声がした。

?『Aか?』

成る程、これは通信が出来るサイトだったのね。
それでもって声の主は……

『お願い、聞き入れて下さってありがとうございます、ヘーベアン様』

H『ほう、一瞬で私が誰か分かるとは流石だな』

貴方の声はグルッペン並に分かりやすいの。
その威圧に満ちた辺り、特に。

H『それにしても、どういうつもりだ?』

『どういうつもり、とは?』

H『わざわざ戦争を仕掛けろ、と願う意味が分からないのだが。』

それは…国のため、かな。
せっかく出来た居場所、簡単に滅んでほしくない。

戦争で負ける可能性はあるけど、リスクを冒してまでやることではないのかもしれないけど、


今までチャレンジ精神旺盛だった人にチャレンジするなって言う方が酷だって。

『貴方の予想が外れることを証明するため、では駄目ですか?』

H『はっ、それはまた、面白い冗談だ』

『冗談だとお思いでしたか、それは意外です』

真顔で言う。

ビデオ通話ではないからどんな顔をしているかはお互い分からない。

だけど予想なら出来るからね。
気付いて笑ってくれるかは彼次第。

H『嘘吐け、一ミリも思ってないだろ』

そう来たか。
割と想定外な角度から攻められた気がする。

『そんなことより、戦況を教えていただけますか。生憎幹部は全員出動しておりまして』

H『後半は嘘だろうが…一応此方が有利だ』

うん、だろうね。
ウルカとやったときもウルカが有利だったし。
でも、そういうときって罠が張られていることが多いんだよね…ウルカもそうだったし。

H『そういえば、ウルカ元書記長に訊きたいことがあってだな、』

『そういうのはネディンに訊いてください、私はもうウルカとは縁を切りました』

H『なら仕方ないな、今度訊くとしよう。


  __悪いが時間だ、またな』


そう言い、通話を切る。

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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年9月13日 22時

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