ページ ページ20
けれども出来ないものはしょうがない…
そうして僕は配達員を辞めた。
ちょうどその頃動画シリーズの『脱獄』が大ヒットし
一気に100万人の登録者を抱える事になり
大忙しも大忙しで彼女へ逢いに行く頻度が減ってしまった。
けれども撮影以外では基本彼女の配信アーカイブを見て生きている。
ただの、1リスナーへと戻った
が、まだ僕は、諦めていなかった。
彼女のイベントの際に一緒に裏からでてきた
『俺のよく知る顔』の友人に連絡したのだ。
「何こんな時間にぃ…」
「…ぁ、もしもし、らっだぁ？」
今にも眠りそうな声が電話越しに聞こえる。
「寝てた？」
と聞けば
rd「ん？今から、風呂入るとこだよぉ」
と返答が返ってくる。
仲良いとはいえ少し申し訳なくって見えていないのに
頭を下げてらっだぁに謝る
「あ、ごめ…」
rd「なにぃ？ごめんって、もしかして想像しちゃったのー？ぺんさんのえっちぃーきゃーー」
｢棒読みがすぎる｣
くふくふ笑える前置きをしてから
本題に入った
「お願いが、あるんだけど。」
そして3日前、2年半越しのお願いが果たされた。というわけ。
らっだぁめ…日常組のグループLINEでいってきやがって…
まぁ、それでも彼女に真正面から会えるなら、なんだっていい。
約束の居酒屋まで歩いていると
2人の男性の声、と。
A、さん！？Aさんの、声が、する。
無意識のうちに足が動いて路地裏へと向かう。
そこには手首を壁へ押し付けられ泣きそうなAさんがいた。
その男は、Aさんとよく家へ帰る、2人で。
何をされているのかと、ふつふつと泥苦い感情が甘く苦くウキウキしていた僕の心へ水を指した。
sn 「ちょっゾムさんとショッピさん!?!?女性に何やって……!!!!!」
へ、？ゾムさんと、ショッピ、さん？へ？
じゃあ、よく家へ帰っていたのも、二人？？
ぐるぐると感情が渦を巻くのがわかった。
それは「許せない」というものや
「俺がストーカーをしているのがバレたかも」
という感情より随分と重く脳のキャパシティを圧迫してくる
「それならもっと早く、偶然を装ってでも会っていれば」という感情だった
こんな時でさえわがままな俺を彼女は愛してくれるのだろうか
圧をかけるのを途中でやめ
落ち込んで、泣き真似までした俺の事を
許してくれるだろうか？
すき、すき。超好き。愛してる。
この想いが届かないのなら、届かせればいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽわ(プロフ) - 游月さん» ありがとうございます気づきませんでした…!!助かりました<(_ _*)> (2022年6月22日 17時) (
レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - 柚衣さん» わぁ！ありがとうございます…!!とても嬉しいです!!ご注意ありがとうございます…気づきませんでした…!!ありがとうございますm(_ _)m (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - 三月さん» ありがとうございます…!!気づきませんでしたすみません…┏○ﾍﾟｺ (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - あまあまねさん» わぁあ本当ですね！？通知が溜まって見れずに気づきませんでした…ありがとうございます…!! (2022年6月22日 17時) (レス) id: 6be6b7bbaf (このIDを非表示/違反報告)
游月(プロフ) - オリ、フラ立ってますよ (2022年5月28日 7時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽわ（ラテ） | 作成日時：2022年5月25日 1時
