【d!】社畜は今日も配信をしてる

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Aは幸せそうにその推しとやらを眺める。
めっっっちゃくちゃニヤニヤしとる。




…うざい。
ウザイくらいにあいつが
『はぁ…好きやなぁ…ほんまカッコえぇ…』なんて
漏らすたび心がモヤモヤしてく。

俺はあいつらみたいな童貞でも漫画の主人公でもないさかいこの気持ちがどんなものか、なんて知っとる

でも俺はこいつを貶めようと、酷いこと、思ったんや
恋する資格なんてあらへん…

あーやば…ヘラってきた…
こんな奴のヘラりなんて可愛ないのにな…
……Aがヘラってたら、可愛くって、



………………





俺、どうしたらええ？

視界が真っ白になってAの顔さえ見えない
血走った俺は


『……嫌わんといて、や。』

なんてAの裾を掴んで言っていた。


気づいた時にはもう遅い。
終わった。俺ってめちゃくちゃ自分勝手や…


もう、いやや……












『…？分かんないっすけど。私多分何があっても先輩のこと大好きッスから安心してくださいよw』

そうケラケラ笑って俺の頭にぽんと手を置く。

『人を好きになる権利は誰にでもあるんやで』
そう言われてるような気がして

はい！俺の涙は大洪水！

あわあわしながらスマホの電源を急いで切るA

『ん!?!?え、なんかまずいこと言いましたか！？すみません…いやわかんないのに謝っても、ど、え、どどど、どうしましょ！？とりあえずコーヒー買ってきますね！？』

俺の為にパタパタと自販機の方へ走っていくA
セクハラで疲れきってるはずなのに
こうやって俺の面倒まで見てくれる。


…あー……好きやぁ…


好き。好き。大好きや。


もう絶対。誰にも渡さん。

昔の俺みたいなやつがおったら


次は絶対俺が守るから。


俺だけ見とればええねん。

なぁ？A


はよぉ俺の女になってしまえや♡



















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



zm｢…俺にしとこうや〜A〜｣

『ようやっと舐めるのやめた思たらなんなんすか！？』

顔が真っ赤っかで少し目が潤んでいて方で息をしながら怒っている
可愛くて。可愛くて愛おしくて






zm「ほんまにさぁ〜ゾム推しになれや〜」

『そりゃゾムさんはね？先輩と声質めちゃ似てますけど私の推しはコネシマさんとぺいんとさんなんです〜』

zm「え〜？じゃあ本物のゾムさんに告られても同じこと言えんの〜？」

『いえ………ま、すよ！？うんうん』

zm「めっちゃ揺るぐやん」

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