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47話 ページ2

A視点

シャオロンさんと歩くが、敵の兵隊は全くもってこちらに銃口を向けない。なんだこの謎な感情は。
シ「せや、一応兄さんが大先生おらへんかなぁ…」
「なんでですか?」
シ「え、それはぁ…君が病原国の人間に取られたら困るからね…」
苦笑いして笑う彼。
私はそうですか。と呟いて、前を向いて歩いていたら…
ゾ「しゃーおさん。後ろですよー」
シ「ッツ!?!?」
彼はすぐに避けるが、間に合わず、肩あたりにかすり傷を受ける。血がうっすらと出ている。
シ「ゾム…!!お前がっ…脅威と呼ばれた…」
ゾ「そーやで。我らがFührerには脅威呼ばれてんねん。A!!はよグルッペンのところに行ってや」
「うんっ…!!」
シ「なんや、目的一緒なら争わないでさ、ね?」
ゾ「不人気だから腹立つ」
シ「なんでやっ…!!しかも不人気ちゃう!人気や!!!!」
そう言い合う彼らを横目に走る。
するとすぐに人と出会う。
ロ「Aっ!」
「ロボロ!!」
ロ「どこ行くんや?はよ自室に戻った方が…」
「私グルちゃんのとこ行きたいの。」
ロ「危険やで…?それでもいいなら…一緒にいくで…」
「うん。わかってる。危険なことくらい。でも行きたいの!」
ロ「わかった、じゃあいこっか!」
手を繋いで私たちは走る。味方の兵隊はこちらを見て援護をしようと必死で敵国の兵隊を倒している。
しかしそんな中でも1人だけこちらに近く人間がいた。ストールのようなものをつけて、剣を持ってメガネをかけている人間…兄さんが。
ロ「あんたは…」
ゆっくりとくる彼に少し恐怖を覚えながらも身構える。ロボロに怪我をさせるというのなら容赦はしない。
兄「Aちゃん、俺は別にロボロを殺すつもりじゃない。はよ行きな。あの兄弟喧嘩を止められるのは君しかおらへん。なぁロボロ」
ロ「…せやで。確かに兄弟喧嘩は妹にしか止められへんのや。早よ行き。」
兄「俺たちは戦っているふりをするからはよ、」
「「いきな。」」

2人はなんなんだろう、さっきの殺戮系男子とは全く違うのだろうか?それとも私がロボロに傷をつけたら殺されると思ったのだろうか。
まぁ、どちらでもいい。と走ることに専念していると、声が聞こえた。またか。なんだ次は誰だ。
う「やっほ〜!Aちゃん〜!」
「うるせぇわ!!」
う「ぶっほぉぇっ!!」
nice kick!!
彼の顔面をキックしたのだ、やさしくだよ?うん、優しく。
う「もー顔面だけはやめといてぇや!」
「は?顔面偏差値12がなにを言う」
う「う」

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作者名:雨音 | 作成日時:2017年7月28日 10時

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