第六話『ゆめのなかで』 ページ21
シャオロン「いやねぇ、トントン先輩そんな気を遣わなくても」
俺は戸惑いを隠せない。
どうしてこうなった、そんなセンテンスがこの状況にはばっちり一致する。
ほんまに、どうしてこうなった!?
トントン「はぁ、そうですか」
俺とシャオロンは同じ机に2人並んで座っていた。
それだけならいつものことで、何も俺が困ることなんかない。
コネシマのくつくつという笑いを堪えた声が聞こえる。
ゾムが小さな声で『おいシッマ押さえろ』と囁いているのも。
違うそうじゃない。ここは笑うところや。
しんぺい神「はいカーット」
神がそんなムードに、自分も耐えきられなくなった様子で手を一度叩き、"シミュレーション劇"は終わりを告げる。
シャオロン「おいコネシマ笑いすぎやろ!」
ついさっきまで、"シャオ子"だったシャオロンが、後ろに潜んでいたコネシマを指さす。
当のコネシマは笑いすぎてむせこんでいた。
ゾムも腹を抱え、息が続くまで笑いをやめない。
トントン「もういい、もういいわ。やめてくれ」
そんなこいつらに釣られて俺も肩を上下させ、笑いだしてしまう。
こんなカオスな状態で、神がもう一言足す。
しんぺい神「だめやったかぁ…トントンがシミュレーション劇でちょっとは経験積もう作戦」
ゾム「俺も名案やと思ったんやけどなぁ」
トントン「いい加減笑い止まりなさい。過呼吸で死ぬで」
コネシマ「無茶言うなよ」
どこが無茶なのか教えて欲しいんですが、それは…。
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作者名:岡山 | 作成日時:2016年7月30日 12時