五頁目 ページ6
＊宮香＊
Aside
･
『───これでよし、っと』
時計を確認すると針は既に7時を指していた。もうそろそろゾムさんが迎えに来てくれる頃だろう。
暇潰しの為、日記をパラパラと捲る。
“嫌、止めて”
“また、今日も…”
あぁ、私はこの瞳のせいで……
駄目、駄目だ。
こんな嫌な思い出なんか掘り返しちゃ駄目だ。
───今はここで生き残ることだけを考えよう。
コンコン
誰かが来たので、扉の方へと向かう。
扉を開けるとそこにいたのはゾムさん、
ではなく、眼鏡でスーツ姿の男性だった。
？「何しとんの？」
『そちらこそあなたは……』
彼はブツブツと呟きながら考え事をしている。
も、もしかして………勘違いされてる？スパイとか。
『あ、あの、』
？「分かった！！君、ゾムの女やな！」
………全く違う意味での勘違いだ。というか何故その結論に至ったし。
ゾム「大先生何してるん、もう夕食やで…って、A」
『ゾムさん！この方は………？』
ゾム「ん、コイツは鬱先生。鬱先生とか大先生って呼ばれとる。
大先生、この子はこの前話した子でAな」
鬱先生、か。ちょっとというか、かなり煙草臭い。
鬱「どうもー、幹部の鬱ですー。
ゾムが楽しそうにしとったから女おるんかと思ったわw
よろしくな」
『よろしくお願いします』
軽く会釈をする。
鬱先生の後方に笑顔のゾムさんがいるけど、目が笑ってない……。
鬱先生大丈夫かな？
ゾム「じゃあ食堂へ向かおか」
食堂は一階にあり、ここからでは距離があるので私達は徒競走(？)をすることになった。
･
鬱「え、ちょ、待ってくれ皆速ない？;;」
ゾム「皆遅いなぁ」
明らかに遅い鬱先生と明らかに速いゾムさん。
そして、その中間を走る私。
食堂らしき建物も見え始め、ゾムさんに追い付くため、スピードをガンガン上げる。
『タッチ！やっと追い付いた……』
ゾムさんは目を見開き、固まっている。
ゾム「お前体力あるなぁ………
………まさか、な」
『……？鬱先生ももうすぐ来るはずだから、行きましょう！』
ゾムさんは食堂へと続く扉を開けた。
･
鬱「はぁ、はぁ……、こんなん無理やろっ…
なんならUFOに乗せてもらえばよかったわ……」←
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん！！コメントありがとう！頑張るね！w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (
レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです！これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ﾉあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます！(｀・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします！！ (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう！いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね！ (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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