四十四頁目 ページ48
＊緑月＊
Aside
長い廊下を、ただただ突っ走る。
…よくわからなかった。
なんであんな風に動けたのか。
自分でもあんまり覚えてないけど、勝手に体が動いた。
それこそ思考の範囲外だった。
『……総統室…』
無我夢中で走った先にあったその部屋。
……やっぱり、ちゃんと言わなきゃダメだよね。
怪我させちゃったのもそうだけど、それ以前に、あの人多分侵入者だし…。
みんなのことだから、既に情報回ってるかもしれないけど。
『…グルちゃん、いる？』
グル「……Aか？」
『うん。入っていい？』
グル「ああ」
中に入ると、グルちゃんだけでなく、トントンとマンちゃんも一緒にいた。
…表情がいつもより暗い気がするのは、気のせいではないな。
『…話、もういってる？』
そう訊ねれば、声は出さずに頭だけで頷くグルちゃん。
本当情報速いなあ。
『っ、あの…ごめんなさい』
自然と声が震える。
それは、やはり怒られるかもという不安からなのか。
トン「謝らんでええんやで？」
『でもっ、怪我させちゃった、し…だから、』
もう一度謝ろうとした私を、トントンが手で制し、マンちゃんが言う。
オス「俺らは怒っとらんから。な？」
『…うん』
私は言葉を続けるのを止めた。
同時に途端にきた、しーんした、暫しの静寂。
…気まずい。
私は下向いてるからみんながどんな顔してるかはわかんないけど、誰も喋らないから、すごく気まずい。
「＿大変そうですね」
グル「まあな……っ！？」
ふいに聞こえたその声に頭を上げると、そこには。
レイン「…で、そろそろ俺…んん、私としても早めに決めて貰いたいんですがね。」
『お兄ちゃん…？』
オス「…こちらの話の途中に部屋に入ってくるのはやめて頂きたい」
レイン「私だって何も考えずに入ったわけではありませんが。
それとも、あの微妙な空気のままのほうが良かったと？」
オス「………」
『…と、とりあえずっ！
お兄ちゃん、決めるって何のことなの？』
陰険な雰囲気を脱すべく出た言葉はそんなものだった。
まあ、気になってたのは間違いじゃないし…
レイン「あぁ…、言っても構いませんよね？総統殿」
ちらり、と横目でグルちゃんを見やるお兄ちゃん。
それに対し、グルちゃんは苦々しそうな顔をしながら答える。
グル「…どうせいつか言うことだしな」
レイン「ふーん…まあいいか。
A、これは前々から話してたことなんだけど…
俺と一緒に、シャトルーズに、帰る？」
その誘いは、飽く迄も唐突に。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん！！コメントありがとう！頑張るね！w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (
レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです！これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ﾉあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます！(｀・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします！！ (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう！いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね！ (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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