三十九頁目 ページ43
宮香_。
あれから一週間が経った。今日は外交が入っており、朝からマンちゃん、グルちゃん、トントンは姿を消していた。それ故、通常とは異なった人数、雰囲気で会食を過ごすことに。
何か変異があった訳でもないが、皆口をチャックで閉じたかのように言葉を紡がなかった。
ひょっとして、何かあるんじゃ。そう衝動的な不安に襲われた私は、灰色の空を横目に見ながら自然と外交室へ駆け出していた。
_____
ゾムside
怪しそうな空模様をぼんやりと眺めながら、俺は思い耽っていた。早朝の出来事がこびりついたかのように頭から離れず、Aを尻目に見てしまう。
Aを再度視界に映した後、俺は早朝の出来事を頭に浮かべた。
_____AM:5:00
まだ寝床に入っていた頃、耳元で突然鳴った機械音が俺を眠気から解放した。緊急時にしか鳴らせない特徴的な音は部屋の中で木霊になり、大きく響く。
俺は怠そうに応えると、連絡主は口早に「今すぐ総統室へ来い」と、言った。連絡主──グル氏は焦心を隠せていななかった。俺の心はざわざわと騒ぎ始める。
早朝──恐らくAが眠っている時間にしか話せない、極めて重要な事に違いない。
俺は静寂な廊下に足音を鳴らせながら総統室へ馳せていった。
.
部屋には既に数人集まっていたが、皆口を開かず足元ばかりを見ていた。
そして、全員が揃うとグル氏は顎を指でなぞりゆっくりと口を開いた。
グル「……諸君、朝早くからすまない。議題について話そうか。遂に動き出した、シャトルーズ政府が」
鬱「こんな時期に再開か。何か理由があって再開させたんやろ……その封筒、わけありありそうやけど」
珍しく真面目な大先生は灰色の封筒を指す。その灰色の封筒は山積みになった書類より一際目立っていた。
グル「シャトルーズの───……レインからだ。Aを返してほしい、と。
もし承諾しなければ、明日そちらへ伺います、だそうだ。無論断固拒否だから、本日中には現れるはずだ」
ゾム「……でもAはシャトルーズの人間やから、返さなあかんのちゃうん？」
俺は率直な疑問点をグル氏に問うと、口ごもりながら彼は呟いた。彼の赤眼は相変わらず下を向いている。
グル「それは置いておいて……くれぐれもAとレインを接触させないように」
……部屋の隅で俺達を見ていた存在なんて知る由もなく、俺は深くフードを被った。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん！！コメントありがとう！頑張るね！w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (
レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです！これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ﾉあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます！(｀・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします！！ (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう！いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね！ (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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