三十八頁目 ページ42
＊緑月＊
弓は綺麗な弧を画き、弦を弾く音を響かせ、矢は真っ直ぐ飛んでいった。
………が、
完全初心者の私の矢など的に当たるはずもなく。
ゾム「あー惜っしいなぁ」
軌道がずれ、的よりも右のほうの床へ落ちた。
『…惜しいのかなぁ』
ゾム「初めてなんやろ？
それにしては良い音しとったし、綺麗に飛んどったで」
『本当？嬉しい…！』
…今は皆がいるけど、ずっとそうとは限らないし、仮にそうだとしても武器扱えて損はないよね。
『ねえゾム！私他のもやりたい！』
ゾム「お、ほんなら……とりあえずこれやってみ」
手渡されたのは小さな拳銃。
…あれ、これって確か…
ゾム「兄さんがAにあげたやつとおんなじやつやで。
持ってても使えんかったらあかんやろ？」
『……！うん！』
ゾムの手本を見て、同じように構える。
呼吸を止めて、照準を合わせ……引き金を引く。
パンッ、と乾いた音が辺りに響いた。
『っ、と』
…思ってたより反動すごいんだな。
支えきれずに一歩、後ろへ下がる。
前を見ると、撃ち出した銃弾が的の手前に落ちているのが確認できた。
ゾム「…どうや？」
『うーん、…一言で言うと難しい』
ゾム「はは、そりゃそうやなw」
『でもねー…何か、楽しい』
そう、楽しかった。
最初に弓を構えた時もだけど、背中がぞくぞくってして、撃った瞬間のその解放感というか爽快感というか……気持ち良かった。痛快だった。
それをそのままゾムに言うと、ちょっと驚いたあと、また笑顔になって言った。
ゾム「A、武術の才能あったりしてなw」
『んー、どうだろ？
でも使えて損はないと思う』
ゾム「おう、とりあえずその銃はある程度使えるようにしとき」
『うん！』
緊張したからか、単に体力を使ったからか、少々疲れてしまった。
『ゾム、私ちょっと休むね』
ゾム「おん、わかった」
私、拳銃ちゃんと扱えるようにならなきゃな。
もしかすると遠くない内に使うかもしれないし。
『…早く戻ろっと』
まさか、そんな予感が当たるなんて知らずに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっとここまで来ました。
皆さーん、もうすぐ戦争ですよー。
…………多分ですが。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん！！コメントありがとう！頑張るね！w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (
レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです！これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ﾉあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます！(｀・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします！！ (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう！いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね！ (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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