四頁目 ページ5
*緑月*
Aside
ゾムさんの後について長い回廊を歩いていく。
しばらく歩いていくと、どうやら目的の部屋に着いたようだ。
ゾ「ここがAの部屋や。三階の右端、覚えとき」
『はい、案内ありがとうございました』
ゾ「別にええよ。…入ってみたら?」
言われた通りに、目の前の扉を開く。
すると、綺麗に片付けられた部屋が視界に入った。
『わ…』
ゾ「どうや、気に入ったか?」
『はい!ありがとうございます、こんな立派な部屋を…』
つい先日まで暮らしていたあの部屋に比べれば、家具は充実しているし、壁や床もしっかりしている。
私には勿体ない位だ。
ゾ「それでも必要最低限のもんしか置いてへんからな。
近いうちに買い物行こか。
服とかもいるやろ?」
『えっ、でもそこまでしてもらう訳には…』
ゾ「でもいるやん。それともずっとその服で過ごすつもりなん?」
『う…』
そう言われると返す言葉がない。
実際、新しい服とか欲しいし。
ゾ「な?やから今度買い物行くで。
できれば早いほうがええんやけど…今日は疲れてるやろうからな」
『はい…』
ゾ「ま、とりあえず今日はゆっくり休み。
ご飯の時間なったら呼びに来るし」
『わかりました。では、お言葉に甘えて』
ゾ「おう、じゃ」
『はい』
パタン、と扉を閉め、部屋にあるベッドに腰掛ける。
今日はいろんなことがあった。
村が燃えたのは、つい今朝のことのはずなのに、何だか随分前のことに感じる。
…お兄ちゃんは無事なのかな…
あの時見えた人影はゾムさんだから、その時お兄ちゃんが生きてたんならお兄ちゃんも助けたはず。
でも、もし生きてなかったら…
『…やめよう』
こんなことを考えても、悲しくなるだけだ。
気を紛らわすために、ごろん、と横になる。
その時、ポケットに何か違和感を感じた。
不思議に思って取りだすと、それは…
『…日記帳…』
いつかお兄ちゃんがくれた、日記帳だった。
『…あ』
そう言えば、最近は書いていなかったことを思い出す。
『そうだ…!』
せっかくだ、今日からまた書き始めよう。
私は机まで移動し、今日あったことを書きだした。
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緑月です!
評価、お気に入り、さらには順位まで…ありがとうございます!
58位とか初めて見ました。
宮香と一緒に叫びました。嬉しさで。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん!!コメントありがとう!頑張るね!w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです!これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ノあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます!(`・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします!! (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう!いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね! (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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