三十六頁目 ページ40
*緑月*
訓練棟に着いた……はいいが、ゾムの居場所がわからない。
『…どこいるんだろ…?』
あ、もしかして戦闘場、かな?
ゾム、確かみんなの話によると戦うの好きみたいだし。
…とりあえず、行ってみよう。
__
硝子の張られた重い扉を押し開けた先には、以前案内された時と何ら変わらない部屋が広がっていた。
えーと、ゾムは………あ、いた。
…誰かと戦ってる。
というか、部下に稽古つけてるのかな。見た目的にはそんな感じ。
鍛練中の人達の邪魔にならないよう、隅っこを歩いてゾムへ近づく。
やっぱり私みたいな子供は珍しいんだろう、多少奇異の目で見られたけど。
……おー、すごい。
近くで見てみると、ゾムの動きの鋭敏さや機敏さがさらによくわかる。
…ゾムって強いんだな。
いやまあ、幹部なんだからそりゃそうかもしれないけど。
…あ、終わった。
部下「…あっ、ありがとう、ございました!…っ」
肩で息をしながらゾムにお礼を言うその人。
ゾム「おお、前よりはよくなってたで。次も…………あれ、A…?」
あ、気付いた。
『…えと、お疲れ様?』
ゾム「ああいや…うん、何でここおるん?」
…何か、周りからの視線が痛い。
めっちゃ見られてるよ、これ。
『神に、ゾムと遊んであげたら?……って言われて』
ゾム「……アイツか」
あれ、ゾム、怒ってる…?
『えっ、あの、来ないほうが良かった…かな…?』
ゾム「ん?ああ、ちゃうちゃう。
そういう訳じゃないで」
そうか、それなら良かった。
さすがに嫌われたくはないもん。
ゾム「……せや、ちょっと武器触ってみぃひん?」
……武器。
『…いいの?』
ゾム「おう、もちろんやで」
『私包丁とナイフぐらいしか使ったことないけど……あ、あと針』
ゾム「余計ええやん。刃物に慣れとるってことやろ?」
そういうものなのか。
というかそれで片付けちゃっていいのか。
『…じゃあ、やってみたい』
ゾム「よっしゃ、ほんなら射出場行くで!」
射出場。弓とか銃とか、そういう飛び道具系の訓練場なのかな。
その聞き慣れない言葉に、少なからず私の心は踊っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新遅れてすみません…
ちょっとね、新作書いててね(言い訳)。
3DSだからURL貼れませんけど、良かったら見てください(宣伝)!
157人がお気に入り
「実況者」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん!!コメントありがとう!頑張るね!w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです!これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ノあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます!(`・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします!! (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう!いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね! (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ