二十二頁目 ページ25
*緑月*
Aside
『ゾム、お待たせ』
ゾム「お、じゃあ行こか。こっち」
はぐれないようにゾムのパーカーの裾をつまみながら歩く。
いつの間にか、外に出ていた。
…訓練棟ってどんな感じなんだろう。
『ねえ、訓練棟って何があるの?』
ゾム「ん?せやなあ…まあ、大体訓練場やな。弓とか銃とか、武器ごとに場所がわかれとんねん。あとは…武器庫、とか」
『…ここ、広すぎない?』
ゾム「そんなもんやろ」
いやいや、私含めみんなが普段過ごしている建物だって、充分すぎるほど大きいのに、他にも棟があるとか…。
前までなら、想像することすら不可能だっただろう。
ゾム「…ここや」
言われて前を見ると、いつも使っているところよりかは少しばかり小さめの建物が。
…いや、それでも大きいんだけど。
『すご…』
ゾム「中も見るか?」
『見る!』
ゾム「まず…戦闘場、行くか」
名前からして物騒なんですが。
建物内をしばらく進んで行くと、ガラスの扉が見えた。
…なんか、見覚えのある人がいる。
ゾム「お、シャオロンやん」
シャオ「ああ、ゾム…と、Aちゃん」
『こんにちは、シャオロンさん』
シャオ「どうしたん?こんな場所に」
『ゾムが、訓練棟案内してくれるって…』
シャオ「ゾム呼び捨てで呼ばれとるやん!」
ゾム「ふっ」
なんか勝ち誇ったように鼻で笑ってるゾム。
…ちょっと面白い。
シャオ「えー、俺もあだ名で呼んでーや」
シャオロン?いや、
『じゃあ、シャオちゃんで』
こっちのほうが、かわいいし。
シャオ「…!おう、A!」
呼び捨てになった…!
なんか、距離が縮まるって嬉しいな。
ゾム「…で、ここが戦闘場な」
『あっ、うん』
…ゾム、なんか拗ねてる?
…もしかして、説明中にお喋りしてたのが気に障ったのかな…
ゾム「とりあえず、次どこ見たい?」
『…武器庫』
ゾム「武器庫、な。…兄さんおるかなあ」
あれ、機嫌治ってる。
結局なんだったんだろ。
『あ、シャオちゃんばいばーい』
シャオ「おーう」
来た道を戻り、入り口付近の階段で地下へと降りていった。
『暗っ…』
進むに連れて、どんどん視界が悪くなっていく。
ゾム「…前見えるか?」
むしろゾムはなんで見えるの。
『…見えない』
ゾム「もう少しで明るなるからな」
言葉の通り、前が急に明るくなった。
そして、武器庫らしき部屋の扉が見えてきた。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん!!コメントありがとう!頑張るね!w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです!これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ノあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます!(`・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします!! (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう!いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね! (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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