十四頁目 ページ16
*緑月*
Aside
シャオ「と、とりあえずシッマ!今どこおるん!?」
[え、ーと何やここ…あー、もう、…放せや!]
シャオ「あかん、こいつ頼りにならんわ」
『みたいですね…私達で捜しますか』
シャオ「せやなあ…」
ぐるっ、と辺りを見回す。
そこらへんの大通りなわけないから、多分どこかの路地裏とかだと思うけど、下手に動いたら私が迷子なるよね…
シャオ「…シッマ!叫べ!大声で!」
[はあ!?何言えば!?]
シャオ「何でもええから!俺の名前とか!」
[お、おう!…シャアアアオロオオオオオオオオン!!!]
『わっ』
インカム越しに聴こえたコネシマさんの大声に思わず耳を塞ぐ。
これ絶対近所迷惑。
あとインカムの無い方向からもコネシマさんの声が……え?
『しゃ、シャオロンさん!あっちから声が…!』
シャオ「よっしゃ行くで!」
声のした方向に向かって二人で走っていく。
すると、そこの近くの路地からうっすら声が聴こえてきた。
シャオ「…なあんや、案外近くにおってんな。…A、ちょっと下がっとき」
『はい…』
言われた通り少し下がって後に着いていく。
真っ直ぐ進んでいくと、予想通り数人の黒服とコネシマさんがいた。
コネ「…!おお、シャオロン!」
「ちっ、仲間か!?」
「まだいんのかよ…」
私は反射的にそこの壁に身を隠し、彼らを観察した。
その黒服の奴等の髪と目を見て、どきりとした。
美しく輝く銀髪、深く濃く、光を差さない緑の瞳。
間違いなく、私の住んでいた国…シャトルーズの人達だ。
シャオ「シッマ!やるで!」
コネ「おう!あったりまえやろ!」
「こいつ一人でも面倒なのに、これ以上増えると厄介だ…とりあえずレイン様に報告しろ!」
…レ、…レイン…様…?
コネ「させるか!」
無線機らしき物を取り出した男を、コネシマさんが殴りとばす。
そして、私の近くにとんできた。
私は急いでその場から放れ、二人の近くへ避難したのだが…
その時、不運にも被っていた帽子が取れ、私の髪が露になった。
『あ…』
「!?…まさか、こいつ…」
シャオ「A!」
「…急げ!連絡だ!」
「もういい!撤退するぞ!」
その声を合図にその黒服たちは一斉に逃げていった。
しかし、私はそのことよりも、黒服の一人が発した、“レイン”という名前に気を取られいた。
何故ならその名は…
_お兄ちゃんと同じ名前だったから。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん!!コメントありがとう!頑張るね!w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです!これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ノあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます!(`・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします!! (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう!いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね! (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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