十頁目 ページ11
*緑月*
神「ところでさ、Aって」
『はい？』
隣を歩くしんぺい神さんが私に訊ねる。
神「…Aって、前はどんな暮らしだったの？」
『………あまり裕福とは言えませんけど、楽しかったですよ。お兄ちゃんもいましたし』
村の人は仲良くしてくれなかったけど、お兄ちゃんはいつも優しくしてくれた。忙しくても遊んでくれた。
『だから、幸せでしたよ』
神「ふーん…あ、ここだよ」
横に向いていた顔を前に向けると、広くて綺麗に整理された畑と、小さな小屋が見えた。
ひとらん「…あ、A！…と、神。来てくれたんだ」
神「あ、俺オマケ的な扱いなの？」
ひとらん「神は持ち場に戻りなよ」
神「…本音は？」
ひとらん「仕事サボんなよ。あと居ても邪魔」
神「はいはーい、退散しますよーっと」
『…ふふっ』
二人のやり取りが面白くて、つい口から笑みが零れる。
ひとらん「ふう…あれ、Aどうかしたの？」
『いえ、何でもありません。早く始めましょ？』
＿＿＿
ひとらん「…まあ、こんな感じかな。やってたら慣れてくると思うよ」
『はい。…ちなみにどんなの育ててるんですか？』
ひとらん「そうだね…一言で言えば、色々。小麦とか人参とかじゃがいもとか…」
『へえ、人参とじゃがいもは育てたことありますけど、小麦は初めてです』
ひとらん「あ、あるんだ」
『？はい、こんなでも一応田舎暮らししてたので』
変かな？
田舎では畑仕事ぐらいしかやることなかったからなあ。
小麦は畑の面積的な問題で無理だったけど。
ひとらん「経験のある人が増えるのは有難いよ。頼もしいなあ。」
『いえ、ひとらんらんさんに比べたらそんな…』
ひとらん「…ねえ、そのひとらんらんさんっていうのやめよ？」
『え、えー…じゃあ、げどちゃんで』
ひとらん「あ、それ？」
『鬱先生がそう呼んでいたので…駄目？』
あんまり好きじゃない呼び方だったのかな…
ひとらん「う、ううん。ちょっと吃驚しただけ。…とりあえず今日はもういいかな。毎日とはいわないけど暇な時にでも来てよ」
『はい、また来ますね』
終わり、と言われてしまったし、しばらくは暇だろう。
しんぺい神さんの手伝いでも行こうかな。
コネ「おーいAー！！」
…前方にめっちゃ手振ってるコネシマさんがいる。
尻尾が見えるのは気のせいだろうか。
『ど、どうしました？』
コネ「買い物、行くで！」
『え、ええ！？』
私は手を引かれ、どこかへと連れてかれた。
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宮香(プロフ) - Apricot02さん» あぷりん！！コメントありがとう！頑張るね！w (2016年11月17日 19時) (携帯から) (
レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
Apricot02(プロフ) - 面白いです！これからも更新がんばってくださいね(* 'ω')ﾉあと、お気に入り100人おめでとうございます (2016年11月17日 18時) (レス) id: 6a83ea3325 (このIDを非表示/違反報告)
宮香(プロフ) - まっすーさん» コメントありがとうございます！(｀・ω・´)笑って頂けて幸いですwこれからもよろしくお願いします！！ (2016年11月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 52f2921e66 (このIDを非表示/違反報告)
まっすー(プロフ) - UFOに乗せてもらえば良かったって大先生…w不意打ち過ぎたw (2016年11月5日 18時) (レス) id: e7189ac219 (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - 桜風瑠璃さん» おー、桜風ちゃんありがとう！いつもコメントくれてありがとうw続き、楽しみにしててくださいね！ (2016年11月3日 20時) (レス) id: 36e773549b (このIDを非表示/違反報告)
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