５，幹部 ページ7
そんなこんなで、時刻はあっという間に午後７時半を過ぎていた。
ｺﾝｺﾝｯ
ro「はーい」
『やっほーレオメル。もうそろそろパーティーの時間だから、一緒に行かない？』
ro「うん！いこいこ！」
『あれレオメル、髪型変えた？』
ro「さっきちょっと色々と頑張ってて、三つ編みしてみた！」
『ちゃっかりおしゃれしちゃってー』
ro「いいじゃーん。なんも言われてないんだしー」
『私も髪型くらい変えればよかったかなー・・・』
ro「大丈夫だよ！Aはそのままでも十分おしゃれさんだよ！」
誰だこんないい子をこの世に産んでくれたのは。
『ほら！早くいそご！時間になっちゃう』
ro「あれぇ〜？もしかして照れてる？？笑」
『照れてないっ！笑行くよ！』
ro「はいはいー。もうせっかちなんだからー」
会場ホールにつくと、そこは沢山の人で賑わっていた。
新入隊員の人たちもそうだが、もちろん元から軍に所属している人達もいるため、めちゃくちゃ人が多い。
床が見えん。
『やーばいなこれ』
ro「迷子になりそう。二人で手繋いで歩こ」
『そうだね。』
ぎゅうぎゅうになりながらも、なんとか食事コーナーまで行くことができた。
『さてと！ご飯を食べますか！』
ro「そうだね！あ！このローストビーフ美味しそーーー！」
『それ私にも一つ頂戴！』
ro「んー！おいしー！」
『これから毎日こんなご飯が食べられると思うと最高だね。』
ro「だね！」
ro「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『どうしたの？そんな一点を見つめて』
ro「見て、あそこ」
そう彼女が指さしたのは、こんな大人数の中、女性が沢山群がっているところがあり、その輪の中には一人の男がいた。
『何レオメル。あの中に入りたいってわけ？』
ro「いや、そうじゃないんだけど、なんかすごいなって」
『でもあーいうのって、ただのたらしだから、レオメルも気をつけた方がいいよ』
ro「やけに詳しいね。A」
『見りゃわかるでしょ。あの群がり方。』
ro「でもあの人幹部なんでしょ？」
ﾌﾞｯｯｯｯｯ
まずい、紅茶を吹き出してしまった。
ro「え？大丈夫？」
『だ、大丈夫。ありがと』
まじか。そんな偉い人にたらしとか言っちゃった。
『か、幹部だとは思わなかった。』
ro「そうなの？てっきりAって、ここの幹部全員知ってるのかと思ってた」
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作者名：頭の悪いキューピット | 作成日時：2024年2月11日 1時
