２２，幹部専用 ページ24
ｺﾝｺﾝｯ
？「どうぞー」
『失礼しまーす....』
？「あれ、新入隊員の子か。どうしたん？」
『あのー、無いこと承知の上で伺いたいんですが、手首専用のサポーターって置いてますかね？』
？「あー....ここにはないねんけど、ちょっと待ってな。」
そういうと、軍医の男は閉まっているベッドのカーテンを突然開いた。
『......え？』
syp「え？A？」
？「なんや二人、知り合いなんか。なら話が早いで」
？「ショッピ、この子に手首のサポーター貸してあげてくれへん？」
syp「え？何で俺」
？「そりゃあんさん部隊の中で一番銃器を扱うやろ。だったらサポータの１つや２つは持ってるやろー」
syp「....まぁ、持ってますけど」
？「なら貸してあげてや」
？「あ！その前に、少し手首冷さんとね。ちょっと腫れてるしな。」
『.......あ、分かりました。』
？「今保冷剤持ってくるから。そこ座っとって。」
『はい、ありがとうございます。』
『......なんでショッピいるの？』
syp「なんやいて悪いんか。」
『いやそういうわけじゃないけど....』
syp「........サポーターやけど、今は持ってへんから、後で俺の部屋から取ってくるわ。」
『あ、ありがと』
syp「..............」
『..............』
『ショッピは、もう仲直りしたの...？』
syp「.......全く。今日朝の幹部会議から会ってすらいない。」
『そっか....』
syp「.......てか、なんでそんなに俺を心配するんや？」
『そりゃショッピ、いつもに増して元気ないからだよ』
syp「俺いつも無気力なのにか？」
『否定は出来ないけど。』
？「おまたせ。」
？「はい。これ右手に当てて」
『ありがとうございます。じゃあ私はこれで....』
syp「あ、ちょっと待ってや。」
『？』
syp「......サポーター貸したいから」
『あー、なるほどね』
『それじゃあ、失礼しました。』
？「はい、訓練頑張りや〜」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
syp「......こっち。」
『あ、付いてこいと？』
syp「早くしないとゾムさんに怒られるで。」
『そうだった。』
みんなが訓練でいなくなった生活塔は、
静かで、あまりにも不思議な感覚だった。
と、そこで私は生活塔を過ぎていく。
『え？ショッピの部屋どこ？』
syp「俺生活塔じゃないで。本部塔の渡り廊下渡って左の塔。」
『え、そんなとこに部屋あんの？』
syp「うん。”幹部専用”のな。」
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作者名：頭の悪いキューピット | 作成日時：2024年2月11日 1時
