【wrwrd!】脅威さんの妹君！

兄妹喧嘩 #13 ページ28

「アイツらがバカにされんの、俺許されへんねん。だから、お前に対しても本気でふざけんなよって思ってもうた」

兄貴の言葉に小さな相槌で返す

「兄貴としてこのくそバカ妹何とかせなって思ってんけど、お前の話も聞かずに怒鳴りつけんのは兄貴として間違っとったよな…ほんまごめん。」

そう言い終えると抱きしめていた腕にさらに力が入った

『言葉より先に手が出るの、普通に人としてどうなん？って言いたいとこやけど、私が兄貴の立場やったら間違いなく殴っとるからしゃあないわ。むしろ、ちゃんと怒ってくれてありがとう』

そう言って笑顔で兄貴の顔を見上げる

「Aって実はドMなん？」

『お前やっぱ死んでこいよ』

いい雰囲気だったのに何もかも台無しにする兄貴
コイツやっぱクソやな
そう思い兄貴の足に蹴りを入れ、そのまま腕の中からするりと抜け出す
痛みに悶えてるがそんなん知らん、これでおあいこや

『仲直りしたし、はよ帰んで』

差し伸べた私の手を兄貴がしっかりと握る

「やっぱ、アイツらよりもお前の方が大切やわ…」

大好きやで、A

そう呟く兄貴

『私も、大好きやで兄貴』

そう言って二人でのんびりと帰路に着く
先程までとは違って揃えられた歩幅と、繋がれた手が心地好い

『私の兄貴が兄貴で良かったわ』

「なんやねんそれ、意味わからんわ」

『そのまんまの意味！』

二人とも笑顔のまま愛しの我が家へと帰る
こうして、沢山の人に迷惑をかけた私達の喧嘩は無事に幕を閉じた


後日、他のメンバー達がブロマガでこの兄妹喧嘩をネタにしたことにより、私がキレ散らかしたのは言うまでもない。

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