【wrwrd!】脅威さんの妹君！

兄妹喧嘩 #10 ページ25

結局好き勝手に飲み食いしたり、シッマの「なんやお前生理なんけ」などというクソほどデリカシーのない発言にみんなで説教をしている間に食事会はお開きの時間となった

会計を済ませ店の外へと出る
風が火照ったからだを程よく冷やしてくれて心地が良い
全員が店から出ると別れの挨拶を告げて各々が帰路へと着き始める

兄貴と仲直り出来んかったなぁ…
そんな風に考えながらもベロベロに酔っぱらってフラフラしている大先生を眺める

きっとショッピくん辺りが車で送っていくのだろう

私もいつもなら兄貴に送ってもらうのだが、この状況じゃそれも無理だ。致し方なし、今日は一人で帰ろう

そう思い、私も自宅へ帰ろうとみんなに挨拶をする

『ほんなら、私も帰るわ。今日はほんまにごめんな。それじゃあ、おやすみ』

そう告げ自宅へと向かおうする私の腕をチーノが引っ張る

「アカン！Aちゃん女の子なんやから！こんな遅くに一人で帰るとか、俺許さへんよ！」

『いや…でも……』

「でもちゃうやろ？ちゃんとゾムさんに送ってもらい」

そう言ってチーノは私に向かってウィンクをし、今度は兄貴に向き直った

「ゾムさん、俺とトントンはショッピくんについて行くんでAちゃんのことちゃんと送ったって下さいね！そんじゃ！」

兄貴にハッパをかけるとチーノたちは大先生を連れてさっさと帰ってしまった

私達の間には気まずい空気が流れる

「………送ったるから帰んで」

兄貴はそう告げるとさっさと歩きだす

『あ…ま、まってよ！』

後ろを振り向くことなく歩を進める兄貴を、私は必死に追いかけた

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