【wrwrd!】COLOR.【企画】 (ページ4)

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カリーニョ・ピンク/rbr ページ4

なあA、今日はな、外に虹が二本もかかってたんやで。ほんまに綺麗やってな、見せたかったわ。持ってこれるなら赤ちゃんにも見せれるになあ。
でもその代わり、仕事でやなことがあってん。あの上司ほんまにややわ。まあ家にAと赤ちゃんが待っとると考えればなんてことないんやけどな。

「私はいつになったら外に出れるの」

外？Aが？そんなこといつまで経っても起きるわけないんやで？まだそんなこと言いよるん？俺の帰りを待っといてくれんの？それじゃあだめなん？
……あ、泣かんでや。怒っとるわけやないんやで。

「も、もう、ゆるして、」

許す？何も怒ってへんて。ずっとずっと大好きやし愛しとる。Aの少しわがままなとことか、浮気性なとことか、全部含めて全部大好きやから。何も怒ってへんよ。
今は、子供もおるしな。

「ろぼろ、ろぼ、いぅ、！」

あんまり減らず口叩くと俺も叱らないけんので？赤ちゃんが見よるんやから。やけどな、A、俺、お前のこと叱りたくないんやわ。
俺にあんまり叱らせるようなこと、せんでくれな？

きらきらと光る星を、窓から眺める。あの中の一つでもいいから落ちてきて。この子が産まれる前に、私を、殺して。

「貴方が、まとも、だったら」

何度しても意味の無いIFに縋ってしまうのは、私の心が、弱いからなのだろうか。
大きなお腹に擦り寄るロボロの頭を撫でる。

「A、これでずーーーーーっと、一緒やんなあ……」

恍惚の表情を浮かべる彼の頭を撫でながら、私は、世界から逃げるように目を閉じた。