27年 ページ28
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「…」
光の中、一人ぼっちで顔を涙で濡らしている
ヒミツ「これでよかったのか？」
光に囚われたAの真上に鼠、グルッペンによく似た者がAを覗いている
ただ、目は黒く体中包帯だらけ
「ｯ、！？グルッペンｯ…？」
ヒミツ「詳しく言えばグルッペンの秘密、嘘の塊だな。さっきもグルッペンは嘘を付いた…どれだけあの身を傷付ければ済むのだろうか、」
「…秘密が生きてるならグルッペンは消えてないんだね…。やっぱり十二支の1人目はグルッペンがお似合いだよ。僕なんか相応しくなかったんだね…」
ヒミツ「何を言う…グルッペンの嘘は貴様の為に付いた嘘だとも知らんのか？」
「は？」
ヒミツ「俺の部屋に行っていないのだろう？ずっと前から【鼠】の部屋ではなく【鼠と猫】の部屋になっていたのだゾ？」
何だそれ
僕の為にずっと嘘を付いて
ヒミツ「Aを外の世界で見つけたらすぐ聖域に連れていくつもりみたいだったゾ？」
「じゃあ何で僕の事斬りかかろうとしたんだよｯ…」
グルッペン「それはお前が猫だからだゾ！神候補から俺と一緒に傷付け合えば共にいれる。さっきムスメにも伝えたゾ！一緒に帰ろう！」
血塗れの包帯もボロボロのネズネモチの着物もどこにもなく
蒼色の瞳をした着物の下に軍服を着ていた本物の鼠がそこにいた
「グルッペン…？」
グルッペン「騙したのは悪かった…冗談だったのだ…本当にすまなかった。罪滅ぼしで俺とAが一緒にいれる場所を作ろうとした。ダメだったか？」
「……はは、相変わらずな性格だねｯ。そんなとこが好きだったのかもね僕…、でもね………、鼠年だからってそんなこと出来ないんだよっ！」
グルッペン「Aｯ…？！手を取ってくれっ…！」
あと少しで届きそうな手、
Aはグルッペンの手へ伸ばそうとしていたが踏み止まり手を払いのけた
「楽しかったよグルッペン…みんなに謝っといてくれる？特に寅にね。ムスメは泣いちゃうから守ってあげてねｯ。」
グルッペン「…ｯ！Aが決めたことだっ…そう伝えておくとするよ。騙して悪かった…さようなら。」
「うん、さようなら。」
光に包まれる闇は浄化され塵となって空に消えていく
蒼色は消えた闇の塵を掴もうと手を伸ばしたが空へ飛んでいってしまう
グルッペン「Aのこと好きだったゾｯ…！」
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乾(プロフ) - 青緑さん» コメント誠にありがとうございます。嬉しい言葉有り難き幸せにございます(´∇`) (2019年8月4日 14時) (
レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - 好きです。感動しました。 (2019年8月4日 13時) (レス) id: 1e7a204824 (このIDを非表示/違反報告)
乾(プロフ) - 低浮上人さん» 前作から引き続きコメント誠にありがとうございます。とんでもないですヾ(･ω･`;)ﾉ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
低浮上人(プロフ) - 新作！これまた、神作だ！ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 4b31e3f032 (このIDを非表示/違反報告)
乾(プロフ) - 柿の木さん» コメント誠にありがとうございます。前作からありがとうございます！更新欲が抑えられず1日2話を思いっきり破っております(´∇`)はーい！頑張らせて頂きます。 (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾
| 作成日時：2019年7月29日 17時
