40話 ページ43
sya side
溢れ出す怒り、嫌悪、憎悪。負の感情に飲み込まれる。でもそれは博士に向けられた感情だけでなく、自分の無力さを痛感した自分への恨みも込められていた。
深い海に沈む様な感覚と共に自我を手放した。
____
劈く獣の咆哮で部屋が震えた。__シャオロンさんだ。
「シャオロンさん！！」
グルルと唸る姿は獣そのものだ。
Vier「だから！余所見しな__っう」
突然フィーアが蹴り飛ばされ、壁に打ち付けられた。さっきまで遠くにいたシャオロンさんが私の目の前にいる。
zm「A気ぃつけろよ！敵味方構わんで攻撃してくるで！！」
バックステップでシャオロンから離れる。だが私をチラリと見た後襲ってくることはなく、ゾムさん達の方へ向かっていった。
zm「ロボロ！電気で子供守っとけ！」
rbr「わかっとる！」
ロボロさんとその後ろにいる子供たちの周りに電気が巡らせられる。
Neun『たかが身体能力が高いだけなンだろ！？焦がしてやる！！』
電撃がシャオロンさんを狙うが避けていく。でもあと一歩の距離で電気がシャオロンさんに直撃する、が。
Neun『っ！この電気で引かねえのかよ！』
それでも前に進もうとするシャオロンさん。
Neun『かはっ…！』
ノインが力任せに振り下ろされた拳を防ぎきれずに倒れこんだ。電撃をまともに食らったからか、シャオロンさんの体は傷だらけだった。それでも止まる気はなく、今度はゾムさんに襲いかかる。
zm「ほんっと迷惑やな！？だからお前は不人気なんや！！」
襲いかかってきたシャオロンさんの耳元で爆破を起こす。
sya「っ！！」
流石に耳にこたえたのかゾムさんから飛び退く。
唸りながら次の標的と捉えたのは、白衣だった。
急速に詰められた間合い。
咄嗟に体が動く。私はシャオロンさんと白衣の間に割り込む様に入った。
「目を瞑ってください！」
取り出した閃光弾のピンを抜き、投げる。目を閉じていても眩しいと思う光が収まった頃には、シャオロンさんは床に伏せていた。
Louis『はっ、私を助けたのか？』
床に尻もちをついた白衣が冷笑を浮かべる。
「…別に貴方を救う為に助けたんじゃない。シャオロンさんが自我を失ったまま復讐したことを後悔させたくないからです」
zm「もう黙れ、寝てろ」
そう言ってゾムさんが白衣を気絶させた。
その瞬間、伏せていたはずのシャオロンさんが私を襲いかかってきた。
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飛翠(プロフ) - 白兎さん» 面白いって言ってもらえて嬉しいです(*´-`)リアルなファンタジー目指して設定細かくしています！ (2018年11月9日 0時) (
レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 話がリアルで面白いですね！時々くるネタだったり、急に始まるバトルシーンかっこいいです！これからも頑張ってください！！影で見守ってます(( (2018年11月8日 0時) (レス) id: 2bf9800fc9 (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - ひかさん» 応援ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
ひか - 初コメです！グルさんが吹いた所らへん自分も吹いてしまいましたwwwこれからも頑張ってください！！！ (2018年10月15日 0時) (レス) id: efdd15773c (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» コメありがとうございます！ひとらんは癒しです(*´ー｀*)更新頑張ります！ (2018年10月9日 20時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛翠 | 作成日時：2018年9月29日 1時
