28話▼ハーメルン事件編 ページ31
ある日の夕方。
買い出しから帰ってきたエーミールさんがトントンさんと話している。
「どうかしたんですか？」
私に気づいた2人がこちらを見た。
tn「いや、ちょっとな」
eml「話してもいいんじゃないですかね、どうせ会議になりますよ」
トントンさんがうーん、と悩んだ顔付きをしたがどうやら話してくれるそうだ。
tn「ハーメルンって知っとるか？」
「？どこかの組織名ですか？」
eml「いや、童話のハーメルンの笛吹きですよ」
ハーメルンの笛吹きなら小さい頃に読んだ記憶がある。
ネズミが悪さをして村の人が困っていたら、男がやってきて笛を吹く事でネズミを退治してくれる話だ。だが村の人はお礼をしなかったため、笛吹きの男は村の子供を1人残らず連れ去ってしまう、、。
一体この話とどの様な関係があるのだろう？
tn「いなくなってるんや、街から子供が」
「え」
私もそこまで顔バレしてないので、街へ買い出しによく行く。街中で無邪気な子供を見かけると微笑ましくて笑みが溢れてしまうが、
「どういう事ですか」
eml「どうもこうも集団失踪事件ですよ。まさにハーメルンの童話の様な」
tn「誘拐事件な気もするんやけど人数が半端なくてな、警察も困ってるらしいんや」
eml「基本的に警察に手は貸しませんし、街に干渉はしないんですが」
tn「裏で誰かが手ぇ引いてるなら俺らの街や、見てるだけはせん」
只の誘拐なら警察に任せればいいものの、裏社会の組織や人物が糸を操ってるとするなら警察も対応が遅れるだろう。
まだ子供を誘拐する目的も手口もわかっていないが何をされるかわからない。いや、今こうしている間も安全である確証はない。
「子供を攫うなんて質が悪い事を、許せません」
tn「そうやな。また会議あると思うけど把握お願いな」
eml「早くて今日中に会議、明日から捜索ですかね」
こうして集団失踪事件の捜索が始まった。
通称ハーメルン事件は始まりに過ぎなかったのかもしれない。
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飛翠(プロフ) - 白兎さん» 面白いって言ってもらえて嬉しいです(*´-`)リアルなファンタジー目指して設定細かくしています！ (2018年11月9日 0時) (
レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - 話がリアルで面白いですね！時々くるネタだったり、急に始まるバトルシーンかっこいいです！これからも頑張ってください！！影で見守ってます(( (2018年11月8日 0時) (レス) id: 2bf9800fc9 (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - ひかさん» 応援ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
ひか - 初コメです！グルさんが吹いた所らへん自分も吹いてしまいましたwwwこれからも頑張ってください！！！ (2018年10月15日 0時) (レス) id: efdd15773c (このIDを非表示/違反報告)
飛翠(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» コメありがとうございます！ひとらんは癒しです(*´ー｀*)更新頑張ります！ (2018年10月9日 20時) (レス) id: 01bad502bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛翠 | 作成日時：2018年9月29日 1時
