【wrwrd！】まわりまわって【zm】 (ページ14)

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『にしてもなんでこんな時間から？』

「せやな、まだ時間はたっぷりあるから、」

めいっぱい遊ぶで

その言葉通り、先輩は車を走らせ、着いた先はショッピングセンター。向かう先はゲームセンター。

「やっぱひとりやと来づらいからなぁ」

わくわくした表情で楽しそう

子供みたい

「あ、これやっていい？」

『先輩らしいですね』

指の先のはいかにもゾンビが襲いかかってきそうなゲーム。

「んー、おっけーい」

初めてなのか、やるの

操作説明やチュートリアルをよく読む姿は結構異様だ。

「できるかな～」

余裕ぶってる。こういうの、先輩は余裕でできちゃう人だから。

華麗な避けに、的確なショットで見事中難易度のステージをクリアした先輩。

「ふぃー、結構危なかったな！」

『流石ですね』

「まぁ俺は味方最大の脅威、やから」

にかっと歯を見せて笑う先輩に、言葉が返せずにいると

「もいっこ上もやってええ？」

『あ、はい、どぞ』

「何々、構ってもらえんからそんな態度なん？」

意地悪そうに笑うその表情に変わって、

あ、これはまずいな

『いえ、そんなことはｰｰｰｰｰｰｰｰｰ』

「まぁまぁ、これ終わったらしたいことすっから」

ポン、と頭を一撫で

ず、ずる………

頬が赤くなっていくのを、掌で冷やした。

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