我々の街、ハイカラシティにて:Stage1[w.r.w.r.d]

battle8 ページ10

*鬱先生 side*

ロ「うわっ！」

鬱「隙あり。ごめんな〜」

あたふたしている間に、ロボロをキルした。

しかし……もう時間的に半分を切っているというのに、まだ一度もシャオロンの姿を見ていない。

大丈夫やろか……。相当トラウマになってもうたみたいやけど……。

鬱「……あ」

そうこうしているうちに大分(だいぶ)攻め込んでしまっていたのか、ようやくシャオロンと対峙した。

シ「ひっ……」

リスポン地点からほぼ動いておらず、僕を見るなりビクッと震えるシャオロン。

鬱「みんな必死に戦ってるんやで？ こんな所で芋っとる場合やないやろ」

シ「そ、そんなん言われたって……」

ジッと見据え、ブキ−NｰZAP83−を構える。

するとシャオロンは、顔を青ざめさせてうずくまった。

シ「やっ…嫌っ……！」

鬱「……………」

まずいな……かなり重症や。

僕がZAPを下ろすと同時に、バトルは終了した。



ー＊ー＊ー＊ー



バトルが終わり、グルちゃんたちの元へ戻る。

グ「いろいろ批評したいところだが……シャオロンはどうした？」

ロ「そ、それが……」


コ「……『一人にさせてくれ』言うて、どっか行ってしもてん」


鬱「……！」

あんな状態で独りにしたら……導き出される結論は一つしかない事を、俺は知っている。

鬱「グルちゃん、僕行ってくるわ」

グ「……任せたゾ」

シャオロンの向かった先を聞き、僕は駆け出した。

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