battle25 ページ26
*ゾム side*
ロ「実はな、その数年後……シャオロンと出逢ったんよ」
ゾ「へぇ……」
そんな状況の中で出会ったのかと、少し驚く。
ロ「あいつ、家が食堂やってな。飢え死にしかけてた俺を、シャオロンの両親が見つけてくれて……。店の手伝いする代わりに、面倒見てくれよった」
その時の事を思い出しているのか、ロボロの顔に笑みが浮かぶ。
しかし、すぐに暗い顔に戻ってしまった。
ロ「でも数年経って、戦争の被害が再来して……」
ゾ「……死んでしもたんやな、シャオロンの親も」
こくりと頷き、ロボロは先を話した。
ロ「二人揃って大泣きしたわ。そらもう声の枯れるまで。……その後(ｱﾄ)、シャオロンは言ってた。───『誰もが幸せになれるような食堂を開く』って」
両親の意思を継いで……か。
ロ「……もし普通の生活送ってたら、身長も多少は伸びてたんかなー、なんて」
おどけたように笑われても、何も言えない。
一般人の被害を知らなかったゆえに、衝撃だった。
俺らが戦ってる裏で、世界はそんな悲惨な事になってたんやな……。
ロ「……俺、いっつもみんなにたらふく食わせるようにしとるんやけどさ。……いつ食えんようになるかわからんやん？ 『あの時もっと食っとけば……』なんて思ってほしくないんよね」
ゾ「そんなんしよん？w……あ、でも俺も似たような事してるわ、あいつらに」
ロ「えっ、そうなん？」
ゾ「おう。理由は違うけど……。お前らは思いっきり口開けて食えるんやから、俺の分まで食えや的な勢いでw」
ロ「……そうなんや」
少し考えて、ロボロは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
ロ「ほんならさ……今度俺らで食害してやろうや、みんなに！」
ゾ「……ええ案やな」
面白そうな提案に、思わずニヤリと笑みをこぼす。
……“みんな”…か。
俺から動かなきゃ…歩み寄れんよな……。
小さな事かもしれないが、俺の中で確かに何かが変わった。
そのきっかけを与えてくれたのは、目の前に居る恵まれなかった一人の被害者。
……少し、興味が湧いてきた。
ゾ「なぁロボロ」
身を乗り出し、ニヤッと笑いかけながら告げる。
ゾ「俺が戦い方教えてやるわ。お前にならきっと、俺のやり方が合うはずやで」
ロ「え……ホンマ!?」
ゾ「おう！」
するとロボロは、これまでに無いほど顔を輝かせた。
ロ「よ、よろしくなゾム！」
期待を膨らませているロボロを見ながら、ハンバーガーを頬張る。
キズが少し痛んだが、もう気にならなかった。
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空文 加菜(プロフ) - そらさん» ありがとうございます！！ 楽しんでいただけて何よりです…！ これからも頑張ります！ (2018年7月17日 5時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
そら - スプラもすきですが、わたしは細かいことはきにしないたちなので、読んでてとっても楽しいですよ。個人的にはtn推しなので、これからの展開にも気になってるところです！暑い日が続いてますが、完結のその日が迎えられるよう応援してます！ (2018年7月17日 1時) (レス) id: 97a883ef1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 夕張メロン(+ロボロ推し隊長さん» そういう事ですね。紛らわしい設定ですみません…(>_<;) (2018年7月14日 8時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
夕張メロン(+ロボロ推し隊長(プロフ) - 勝手にまとめますすみません。この作品の舞台はハイカラシティ、でも作者さんが好きなためマニューバーがある、それ以外はハイカラシティ、でいいですかね？ (2018年7月14日 8時) (レス) id: ddde3ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 5歳児な初心者さん» ハイカラスクエアの知識が無いんですすみません…。納得がいかなければ読まなくて構いません。どんなに指摘されても、もう何も変えるつもりは無いので(;´Д｀) (2018年7月14日 8時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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