第八の道 ページ8
*オスマン side*
エミさんの発言に、単細胞チワワはわかりやすく反応した。
コ「何やコラ。儂の弟分が何かした言うんか!?」
オ「奇遇やなぁエミさん。俺も同じ事考えてたわ」
コ「あぁん!? 誰に口利いとんじゃお前ら！！」
エ「そっちこそ大恩ある叔父貴を殺しといてその態度は何や!?」
コ「なんで儂が殺した事になってんねんコラァ！！」
シ「おいエーミール、口には気ぃつけんかい」
オ「お前こそエミさんになんて口利いとんじゃ！！」
互いに感情が爆発し、今にも銃撃戦が始まりそうな勢いだ。
とそこへ、ずっと傍観していた我らが兄貴が声を上げる。
グ「やめんか！！！ トンの叔父貴が殺られた今……やるべき事があるやろ」
その言葉に、互いに身を引いた。
コ「……そうやな。まずは次の組長を決めんと」
シ「と言っても、トンJrはまだ幼すぎますし……」
鬱「ここは組の中でも実力も人気もNo1、うちのコネシマの兄貴で決まりでしょう」
オ「あん？ 調子乗んなよコラ。うちのグルの兄貴忘れてもらっちゃ困るなぁ？」
エ「何がNo1やボケ。財務にしか興味の無い守銭奴(ｼｭｾﾝﾄﾞ)がよぉ」
シ「あんま舐めた口利くなよコラァ！！」
再び収拾がつかなくなりそうになったのを見かねて、グルの兄貴が口を開く。
グ「まぁ待て。決めるのはあくまで“仮の組長”や。後々(ﾉﾁﾉﾁ)Jrに継がせるのが道理やろ」
鬱「いやぁ？ 組の奴らが納得するかどうか……」
グ「させればええだけの話や。それまでの間の組長は、Jrに選んでもらう。叔父貴の親族の選択なら、文句は無いな？」
その提案に、コネシマは溜め息をついた。
コ「……わかった。このまま言い争っても決まらんやろうしな」
シ「ええんですか!?」
コ「構わん。帰るぞお前ら」
歩き出すコネシマに、二人も渋々付いて去っていった。
エ「何か臭(ﾆｵ)うんよなぁ……」
オ「……とりあえず、俺らも帰りましょう兄貴」
声をかけるも、グルの兄貴は動こうとしない。
エ「兄貴……？」
グ「……すまん。先帰っててくれ」
エ「え？ でも＿＿＿」
オ「わかりました。帰るで、エミさん」
グルの兄貴の心中を察し、エミさんを促す。
エ「……わかり…ました。気をつけてください」
俺ら……これからどうなるんやろうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
