第六の道 ページ6
*オスマン side*
カーチェイスや銃撃戦を乗り越え、とうとう空港で犯人らしき男を追い詰めた。
オ「暗殺者のゾムやな?」
まさか裏社会で名の知れた暗殺者が噛んでたとはなぁ……。
ゾ「フン、殺すなら殺せ。俺は口割らんぞ」
囲まれているにも関わらず、余裕さえ感じられる。
スカした野郎やな……。
オ「兄貴、ここは俺に任せてください」
ポキポキと指を鳴らし、ゾムの前まで歩み出る。
オ「お前がトンの叔父貴殺した奴か。ふてぶてしい面(ツラ)しよって……」
睨みを利かせ、詰め寄る。
オ「おい、誰に雇われた? 言うてみ」
ゾ「……………」
オ「言うてみ? 誰に頼まれたんや」
目をそらして黙秘を貫くそいつにイラつき、思いっきり突き飛ばしてやる。
オ「誰に言われたんや!?」
続けて、顔面に拳を入れた。
ゾ「ぐっ……」
オ「どうせお前は俺らの手で始末されるんや。汚れた人生の中で最期くらいは、人のために行動してもええんやないか?」
ゾ「……汚れもんには汚れもんなりのポリシーがあるんでな。最期まで貫かせてもらいますわ」
こいつ……腹立つけどなかなかええ目しとるやないか。
オ「ほぉー……? ほんなら、儂がそのくっだらんポリシーとやらをへし折ったるわ」
ボキボキと音を鳴らし、もう一発入れようと拳を振りかぶる。
しかし───鋭い銃声によって遮られた。
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…! 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動!シャオさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました! (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…! そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω`*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす!更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…! 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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