第四十四の道 ページ44
*シャオロン side*
張り手をかましてきた張本人は、心からの怒りを宿した瞳で睨んできた。
エ「バカかお前は!?!? 散々間違い犯して組を振り回した挙句(ｱｹﾞｸ)……ぜんぶ冥土までお持ち帰りするつもりやったんかワレェ！！！」
シ「……そうせな…そうせなもう償えんやろ!?!? もう…俺には何も……」
エ「ちゃんと周り見ろや。お前の目は節穴か？」
シ「え……」
ふと目を向けると、心配そうに俺を見つめるコネシマの兄貴と鬱の姿が。
シ「な…んでそんな顔してんの……？ 俺が死んだってどうせ……」
鬱「何言うてるんですか！！ ずっと二人で兄貴を支えてきたやないですか！！ これからも…隣に居てくださいよっ……！」
コ「なぁシャオロン…鬱だけじゃあ手がかかる……。お前に…しっかり教育してもらわな…困るんや……」
なんで…なんでっ……。
エ「曲がりなりにも兄子分やろ。……弟子分の前でみっともない死に様…見せたらアカンで」
オ「エミさん……」
なんで俺…もっと早く気付けんかったんやろか……。
二人ともアホで、鬱陶しい所もあるけど……
───誰よりも、仲間思いやって事に。
シ「ごめんな兄貴…すまんなぁ鬱……」
ボロボロと涙をこぼす俺を、二人は優しく見守っていた。
グ「とりあえず、さっさと病院に行け。積もる話はあるが……命あってこそや。すでに救急車は呼んどる」
コ「おう…すまんな……」
鬱「ありがとうございます……！」
コネシマの兄貴を支えようとした鬱を押し退けるように、俺は兄貴の腕を肩に回した。
鬱「シャ、シャオさん……？」
シ「お前も怪我しとるやろ。俺に任せとけ」
そう言いながらそっぽを向くと、鬱は「ありがとうございます」と嬉しそうに笑った。
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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