第四十二の道 ページ42
*シャオロン side*
シ「なんで……」
なんで、泣いてるんですか？
なんで……グルッペンの野郎と笑い合ってるんですか？
エ「素直な兄貴やなぁ、貴方と違って」
オ「オラ、お前も大人しく降参せんかい」
違う、俺たちは間違ってなんかない。
この組のトップにはコネシマの兄貴が相応しい。それ以外なんておらん。
シ「ち…がう……。俺はっ…間違ってなんかっ＿＿＿」
「もうええ加減にしてくださいシャオさんっ！！！！」
声の方を見ると、鬱が立って俺を見据えていた。
鬱「もう…やめましょうや……。認めてください、俺らが間違ってたと」
シ「鬱お前……マジで何なん？ ここ最近俺の話ろくに聞けへんし……。あれやろ？ ホンマはお前、どっかで俺の事ナメてんねやろ」
ゆらりと立ち上がり、口角を吊り上げて見せる。
シ「いっつも兄貴の後(ｱﾄ)に付いてるだけで大した成果もあげられず、組員からの人気も無い……そんな俺みたいな奴、下に見て当然よなぁ!?!?」
鬱「そんな事ないです！！！ なんでそう決めつけるんですか！！」
シ「今だって…必死こいてやった挙句(ｱｹﾞｸ)返り討ちにされた俺見て…内心笑(ﾜﾛ)てるんやろ……？」
グッと拳を握り締める俺に歩み寄り、鬱はゆっくりと口を開いた。
鬱「シャオさん……俺は、
あんたみたいな人になりたかった」
シ「え……？」
恐る恐る顔を上げると、鬱は真っ直ぐな瞳で俺を見つめていた。
鬱「いつもコネシマの兄貴の事を一番に考えて、死力を尽くして兄貴のために行動する……そういう姿、ずっと尊敬してました」
小さく笑みを浮かべ、鬱はこう続けた。
鬱「あんたは……───俺の憧れなんです、今も昔も」
……そんなん…今更言われたって。
シ「もう遅いんや…何もかも……」
気付けば俺は、鬱に銃口を向けていた。
オ「お前っ……！！」
鬱「シャオ…さん……？」
シ「消えてくれ……目障りや」
意識がはっきりしない中、俺は確かに引き金を引いた。
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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