第二十五の道 ページ25
*グルッペン side*
懐かしい言葉を思い出している間に、トントンは俺の拳銃を握り締めていた。
グ「っ！ 何を……？」
ト「なぁグルッペン……さっき言ってたよな？ 『お前を死なせたら叔父貴に合わせる顔が無い』って」
言っている意味がわからず、眉をひそめる。
するとトントンは、銃を持ったまま立ち上がった。
ト「俺も同じや。こんなところで仲間を見捨ててしもたら……立派な組長にはなれん。父ちゃんにも……
“親父”にも、合わせる顔無いわ」
その時、敵と思われる足音が複数近付いてきた。
それを聞いて、スッと銃を構えるトントン。
グ「やめっ＿＿＿づっ……!?」
感覚が戻ってきたのか、体全体に鈍い痛みが走る。
ト「っ……」
止める暇も無く、敵が姿を現した。
男「なっ、このガキ……！！」
男「待てっ！！ そのガキは撃つな！！ 今死なれたら困る！！」
男「そ、それもそうやな……。ほんなら……」
敵の狙いが、俺へと変えられた。
しかし、弾丸が放たれる直前、発砲音が鳴り響いて敵の一人が銃を落とした。
ト「ハァッ…ハァッ……！」
トントンが放った弾丸が、敵の銃にヒットしたのだ。
男「クソッ……！」
男「構うな！ そこの男を殺れっ！！」
残っている敵が、次こそはと引き金を引く。
ト「グルッペン！！！」
また俺は…護れなかった……。
全てを諦めて目を閉じ、その時を待つ。
しかし、次に聞こえてきたのは銃声ではなかった。
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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