第十四の道 ページ14
*鬱先生 side*
鬱「は……？」
呆然とする俺に、シャオさんは歪(ﾕｶﾞ)んだ笑みを浮かべる。
シ「次期組長のJrに、仮組長になったグルッペン……たてつくようなら子分の二人もまとめて消せばいい。そうすれば、組を束ねられるのはコネシマの兄貴しか＿＿＿」
鬱「何言うてるんですかシャオさん！！！」
思わず叫び、シャオさんの肩をガッと掴む。
シ「……なんや鬱…お前、このままコネシマの兄貴の野望を消してしもてもええんか？」
鬱「っ……確かに、それは悔しいです。ですが……そんな強行手段に出れば、さすがにバレますよ」
シ「勘づいた奴は一緒に消せばええ。それだけの事や」
聞く耳持たずなシャオさんに、ゆっくりと口を開く。
鬱「……叔父貴を殺った時からずっと悩んでました。俺たちは…───間違ってるんやないですか……？」
刹那、腹部に重い衝撃を与えられた。
鬱「ゲホッ！！ オエ”ッ……」
殴られた腹を押さえ、その場にうずくまる。
シ「俺らの行動は、全てコネシマの兄貴のためのもんや。間違ってるって何や……？ 儂らの兄貴への忠義心が間違ってる言うんか！！！」
鬱「そ、そこまでは＿＿＿がはっ……！！」
腹めがけ、今度は蹴りを入れられる。
シ「次ナメた口利いてみぃ鬱……。いくらお前でも許さんぞ」
吐き捨てるようにそう言い、シャオさんは行ってしまった。
しばらくしてふらふらと立ち上がり、とぼとぼ歩き出す。
……もう…後(ｱﾄ)には引けないんやろうか。
あの頃の我々組には…戻れんのかな……？
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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