第十一の道 ページ11
*グルッペン side*
数日後─────
叔父貴の葬儀も滞(トドコオ)りなく執り行われ、Jrも落ち着いてきた。
グ「なぁJr」
ト「“トントン”って呼べ」
グ「……;; はいはい……。はよ行くで、トントン」
叔父貴の形見の帽子をしっかりと被り、Jr───トントンは、俺に付いて部屋を出た。
これから、仮の組長を決めるのだ。
エ「いよいよですね……」
部屋の外で待機していたエーミールとオスマンは、どこか緊張した面持ちだ。
グ「そう固くなるな。あくまで仮やし、こいつもちゃんと決断したみたいやで。なぁトントン?」
ト「当然や! 組のトップには決断力も必要やろ?」
グ「クソガキが一丁前に語りおって」
ト「クソガキ言うな!!」
俺たちのやり取りを、二人は何とも言えない表情で見守っていた。
ー*ー*ー*ー
グ「おう、もう集まってたんか」
集会所へ向かうと、すでにコネシマたちが揃っていた。
コ「待ちくたびれたで。ほんならJr、聞かせてもらおか。お前が正式に就任するまでの間、誰が組長の座に就くんや?」
視線を一気に寄せられ、トントンは腕を組んで得意気に告げた。
ト「───グルッペンや」
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…! 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動!シャオさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました! (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…! そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω`*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす!更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…! 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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