第一の道 ページ1
*グルッペン side*
俺の属している“我々組”は、ゴロツキ共のせいで治安の悪くなっているこの街を護るための極道だ。
世間の認識は知らんが、少なくとも俺は、この組に居る事を誇りに思っている。
俺たちのトップに君臨しているのは、トンの叔父貴。
義理堅く人情に厚い方だが、それゆえに歯止めが利かなくなる事も多々ある。
現に今、ゴロツキ共をシメようとして騒ぎが肥大し、結果刑務所(ムショ)に入れられてしまっている。
まぁ、警察(サツ)も我々組の恩恵を預かっている身なので、すぐに釈放されるだろう。
叔「世話かけるのぉグルッペン。組は変わり無いか？」
今俺は、叔父貴の面会に来ている。
グ「ええ。叔父貴のおかげか、最近はゴロツキ共も大人しいもんで」
叔「そらええなぁ。……Jrも、元気にしとるか？」
グ「！……ええ。叔父貴の帰りを待っとります」
叔「はっはっはっ、そら早(ﾊﾖ)う帰らなアカンな」
豪快に笑ったかと思えば、ふっと真剣な表情をして叔父貴は口を開いた。
叔「……もし儂に何かあったら、Jrの事は頼んだで」
グ「え……」
心臓が大きく脈打ち、嫌な汗が顔を伝う。
グ「それは…どういう意味で……？」
叔「……いや、もしもの話や。こんな身の上、いつ死ぬかわからんからのぉ」
確かに、それはそうだが……。
叔「……いきなりすまんな。Jrが儂の後(ｱﾄ)を継げるようになるまでは、儂が組をまとめるさかい。安心せえ」
昔と変わらない叔父貴の笑みに、ふっと安心感が戻る。
それにしても……『Jrを頼んだ』…か。
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空文 晴霧(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます…！ 楽しんでいただけて何よりです(*^^*) (2021年8月19日 10時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 感動！ｼｬｵさんのとことか涙が………素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: c364a2612c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» ありがとうございます…！ そう言っていただけるのがとても嬉しいです(*´ω｀*) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
にんけん(プロフ) - そんなことないっす。空文さんの小説めっちゃいいっす！更新楽しみにしてますっす。 (2019年6月27日 22時) (レス) id: a2627971ed (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - にんけんさん» いえいえ…！ 私もまだまだですよ(笑) (2019年6月27日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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