死神のいる街へ潜入捜査

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萩「ナツメちゃん！」

向こうも私に気づいたようで近づいてきた。

ひとつ頷き、爆弾に目線をやる。

萩「……任せて。あ、これでじんぺーちゃんに連絡して」

ぽんと萩原さんのスマホを渡された。本人は近くの空室に爆弾を慎重に運んでいる。

うーん、やるしかなさそうだけど……あ、そうだ。

松田さんに電話する。

10秒ほど経ったら電話を切る。ただの迷惑行為だが、メッセージに気づいてもらうためにはスマホに注意を向けてもらわなければならないので。

トーク画面で松田さんと会話。

萩原柊です
萩原米花中央病院に爆弾
萩原萩原さんが対処中です

松田わかった。通話繋げてハギに代われ

了承の返事をする前にかかってきた。まあいいかとつながったことを確認して萩原さんに近づく。

解除で両手が使えない萩原さんのためにスマホ置き場になにながら爆弾と解除の手つきを見つめる。

萩「ーーふう、終わったよ」

萩原さんがニコッと笑って私にも終わったことを教えてくれた。

萩原さんにスマホを返し、タブレットを使って会話する。

『お疲れ様でした！急な連絡でもすぐに反応もらえて助かりました……』

萩「いーえ！ナツメちゃんのおかげでじんぺーちゃんが助かったよ……君は俺たちの恩人だね」

恩人か……こうも感謝されると助けたのは私のエゴだからちょっと申し訳なくなってくるな。

困ってヘラッと笑っていると、萩原さんと松田さんの間で何かが決まったらしい。

萩「じゃあ切るねー」

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