死神のいる街へ潜入捜査

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大人しく縛られてじっとしていると、外からたくさんの人が入ってきた。

先頭には警察学校組の3人。

(おー、すごい)

ぼーっとしていると強盗2人は気絶していた。途中からいた大男も捕まって、あれ、あと1人店員がいないな……とキョロキョロしていると若かりし萩原さんと目があった。

っていうかほとんどみんなこっちを見てる。なに？どういうこと？

とりあえず手を自由にしてもらおうと頑張って立ちあがろうとする。その時、背中に何かが当たった。

急なことに驚いて後ろを向くと、店員を取り押さえるトリプルフェイス。そしてそばに拳銃が落ちていた。

店員がそれに手を伸ばしていたので咄嗟に蹴って遠くにやる。

警察が来て、やっと手が自由になった。

警察の事情聴取もすぐに終わって解放される。吉永さんに連絡すると、迎えに来てもらえることになった。



11月7日。私は今とても緊張している。

窓の外を見ながら避難誘導があらかた終わっただろうタイミングで外に出ることにした。

手持ちの金、スマホ等をお出かけ用のカバンに入れて部屋を出る。

階段を降りていると、防護服を着た人と目があった。

(うっわ、ゴツいな……そしてやはり口元が見えない！これはいける)

私はすぐに周りを囲まれてしまった。

なんとかして耳が聞こえないこと、話せないことを伝え、口元が隠れているので読唇術も使えないと伝えてみる。

そのまま待って、というジェスチャーをされたので萩原さんが来てくれるか心配になりながらも大人しく待つ。

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