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諸伏さんの救済は偶然成功した。
あれはマジで偶然。もともと詳しい日時がわかってないから萩原さんのマンションを特定した時のような勘だけが頼りだった。
その日、私はたまたま夜中に外出した。そしてコンビニへの近道……裏道を通った。
そしてスコッチとエンカウントした。
その時のスコッチの行動はこうだ。
私とぶつかる→手を引いて一緒にビルに登る
(え?え?)
ただただ混乱したまま私は屋上の出入り口に突っ立っていた。
(……あ!バーボンの足止め!)
はっとして階段を駆け降りる。この時の私は馬鹿だった。それはもうものすごく。
慌てすぎた私は見事に足を踏み外し、階段を転げ落ちた。
落ちる途中、バーボンと目があったが、これからくる衝撃に備えて目を瞑ってしまったので気のせいかもしれない。
ガツっと頭を打って痛みが走ったと同時にこの体の記憶が蘇り意識を飛ばした。
【no side】
スコッチとライはあっけに取られて屋上の扉を見つめていた。
ライがFBIであると明かしている途中で思い立ったように階段を駆け降りていった女性は、スコッチが咄嗟に巻き込んでしまった一般人だった。
ーーと、すごい音がして、彼女が階段から転げ落ちたことがわかる。
「ーーー!」
スコッチは親友の声が聞こえて女性の元に駆け出そうとした足を止めた。
こうして1人の男は自決することなく組織から身を隠すことに成功し、警察学校組がかけることもなかった。
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ウル - 更新頑張ってください!応援してます! (2023年5月4日 20時) (レス) @page31 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
伊月(プロフ) - 雪見大福さん» わー!!コメントありがとうございます!!不定期ですが頑張って更新しますね! (2023年5月4日 18時) (レス) id: 98d2d5cd50 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 更新を楽しみにしてます (2023年4月2日 15時) (レス) @page30 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊月 | 作成日時:2022年9月6日 13時