三強の幼馴染みが有能すぎる。 (ページ37)

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ずっと一緒に入れますようにページ37

ｶﾎﾟｰﾝと聞こえてきそうな光景。

綺麗な夕日をバックにAは一人、気持ちのいい温泉に浸かっていた。

が、内心とても緊張している。

この前グルッペンに言われた返事を、このあとするのだから。

嬉しい事にまだ早い時間なので誰も居らず、貸しきり状態となっている。

『うぅ、、緊張する、、』

ドクドクと激しく打つ胸に手をやって深呼吸する。

思えば、僕は色んな人に迷惑かけてきたなぁ。

特にグルッペン、トントン、オスマンに。

思いに耽っていると、隣の男湯から楽しそうな声が聞こえてきた。

sn「まってよロボロ～！！」

rbr「うわっ、きっしょいわ！！」

zm「くらえ大先生！！！」

un「ｱｧﾝｯ、、って普通に痛いわ！！」

tn「コラァ！！！じゃかましいんじゃい！お前らもっと大人しくせい！！」

ほんと、何やってんだよ。

いい大人がよ。

ふぅー、と息をつく。

なんだか少し気持ちが軽くなった、、気がする。

壁に背を預けて夕日を眺めていると、真後ろから兄さんの声がした。

ni「Aー？そこおるん？」

他の人に聞かれたくないのか小声だ。

僕も小声で返す。

『ん、いるよ。』

すると、ふふっと笑い声が聞こえてきた。

ni「なんか秘密の会話、、みたいやな。」

『んふ、せやね。』

しばらくの沈黙の後、兄さんが口を開いた。

ni「俺、こうやって皆と居るのが一番の幸せやわ。今まで出張とかが多くてあんまり会えない時もあったけど、こうやって話してる時が一番楽しい。」

壁の向こうにいる兄さんがなんとなく微笑んでいるような気がして、僕も微笑んだ。

『多分それは皆おんなじ、だと思う。僕だって皆と居るときが一番楽しいし、幸せ。』

そういうと、そうだね。と返ってきた。

ni「ずっと、皆と一緒に居れるとええなぁ。」

僕は心の中で"きっと叶うよ"と呟いて、もう一度夕日を見た。

なんだか、とても満ちた気分だった。