関係ないので。【d!】 (ページ8)

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勘違いページ8

tn｢ほんっまにごめん！｣

医務室に駆けつけた書記長様は両手を目の前で合わせて何度も謝ってくる

｢いえ、大丈夫です。謝らないでください｣

そもそも顔だってちゃんと見えないのに性別を見分ける方が難しいだろう

tn｢それに加えて、もう1つええか｣

｢はい｣

tn｢実は、女性寮の方A1人やねんけど…｣

なんだ、そんなことか

｢大丈夫です。寧ろ良かったです｣

顔を見られたくない私にとってそれは好都合だ

書記長様は安心したように笑った

tn｢ほな、連れてったるわ｣

静まり返った長い廊下を2人で歩く

身長的に歩幅が合わない私に合わせてくれてるのか、すごく歩きやすい

tn｢肩、大丈夫か？｣

｢はい｣

tn｢そうか、あんま無理せえへんようにな｣

きっと、他の人からしたら書記長様から心配されるなんてすごく嬉しいんだろうけど

生憎私にとっては別にどうでもいい

関係ないし

tn｢ここやで｣

案内されたのは2階の女子寮

tn｢まあ男ばかりやけど、気楽に頼ってな。いつでも待ってるで｣

｢ありがとうございます｣

きっと頼ることは今後一切ないだろう