関係ないので。【d!】 (ページ3)

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入隊試験ページ3

手に握りしめた紙切れとそびえ立つ基地を交互に見つめる

入隊できるのは18歳以上

春に行われる筆記と実技の厳しい入隊試験に合格した人のみ

先月迎えた誕生日も、祝って貰うことは出来なかった

もう慣れてるんだけど

でも、これで私がお金を稼いでお母さんにあげれば褒めてもらえるかも

それ以外何も要らない

私はそんな期待を胸に抱いて軍事基地の敷地に足を踏み入れた

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周りを見渡すとやはり男性が多く、強そうな人達ばかり

女の人は私含め3人しかいない

筆記試験は一言で言えば完璧だった

いくら学校で3年間首席だったとは言え、こんなに簡単なのかとさえ思った

試験中、遠くの方で聞こえた誰かの叫び声は気になったが、それ以外何もなく終わった

問題は実技だ

今まで訓練してきたとはいえ、私は所詮女で18歳

男性に比べ圧倒的に力不足なのは目に見えている

だけど、それでも私は可能性を諦めきれなかった

案内された場所で待機しろと言われ、各々ストレッチや休憩を取る

どんな試験内容なんだろう、気になるが微かに金属音や土の音が聞こえるだけで何をしているのかは分からない

恐らく模擬戦でもしているのだろう

1人ずつ呼び出され、中に入って行って数分後、何故か皆真っ青な顔で戻ってきた

中には数十秒で戻ってくる人や、半泣きの人

血だらけで戻ってくる人もいた

待機している人達が気になってどうしたのか、と問うも出てきた人は黙って首を振るだけで何も言わなかった

それが不安を煽ったのか、その場にいた人達も段々と表情が暗くなっていった

もし拷問のような事をされていたとしても、私はきっと耐えれるだろうなと一人考えた

そして、遂に最後

私の番がやってきた